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劇場版 コードギアス 復活のルルーシュ

先刻UPした劇場版 ユーフォのついでに、来年SHIROBAKOが劇場版公開となることを知り、懸念するところがあるので、記すことにしました。。。

先に上映された劇場版三部作の続きのストーリ(いずれにしろ続編)ということで、事前にこれら3部作を見て復習したうえで、映画館へ向かったのですが、、、

先に言ってしまうと、 この作品に対する感想 は、予習した甲斐がないというか、予習しないほうが良かったみたいで、映画館で金を払ってみるほどではなかった。。。という感想です。

そもそも、テレビシリーズで最後にきれいに話にオチがついた作品の続編というのは、大概あまりいい印象をもった記憶がないです。(Zを見た後だと、ガンダムの「逆襲のシャー」もなんで改めてアムロとシャーが対峙したのかの理由がぴんと来ないし)

(テレビシリーズでも)劇場版三部作でも、ルルーシュは、とうとう世界を我が手に納めたが、それにいたるまでに多くの人を手にかけてきたという罪深さを持ち続け、最後にこの世界が本当によき方向へ向かうためにと、自らの命を引き換えに、公の前で史上最悪の暴君という汚名を着たまま、正義(不屈)の象徴となったゼロとなったスザクに暗殺されるという、自ら描いたシナリオで幕を引いたこの作品。

もう、これだけで完全無欠で、これ以上、さらなる劇的な新たなストーリーを付け加えるなんて、無理というか蛇足というか、正直無駄だったのではないでしょうか。

三部作を含め、いままでのコードギアスを全否定するような、(記憶喪失なのか精神崩壊なのか)ルルーシュが実は生きていたという設定は、正直受け入れられなかった。。。(そのシーンで、もう見る気が失せてしまった)

そして、同窓会的なノリで人気のあるキャラクター(劇中亡くなったユフィ−やシャーリーはさすがに出なかったが)は一通り登場させて、むしろ、当アニメのファンのための二次作品的なファンサービスとしての作品だったのでは?

あと、ラスボスのギアスは、ある意味最強のタイムリープ!

でもそれって、矛盾ないかい?(”C2はギアスにかからないという”前提条件に対して、タイムリープのギアスを発動させたら、C2はどうなる?、そもそもそのギアスは何に対してかかっているのか?)

前作を超える強敵のインパクトを与えるために、伝家の宝刀を恥ずかしげもなく出して、ここまでくると、(ガンダムユニコーンのネオジオングのように)「あーあっ、やっちゃったか。。。」という”無理やり(巨大とか最強とかのボスキャラで)クライマックス作っちゃったみたいな”残念な印象しか残りませんでした。(友人と見たのですが、その後、飲みながら感想を語り合うも、残念な印象しかなく、ありきたりな感想を口にすることすらできず、ただうなずくことしかできませんでした。)

っで、話は変わって、来年公開されるSHIROBAKOについて。

これも、かなりの人気作で、ファンもたくさんいるだろうし、あおいをはじめ高校時代のアニメ同好会のメンバーが、あれからどのように成長したのか、気になって妄想する人は多かったでしょう。

なので、その声を受けてか、満を持して劇場版を製作するにいたったことかと思うのですが、、、これもコードギアス同様、最後はささやかながらも、奇跡的にみんながひとつの作品を作り上げることができ、学生時代のみんなの誓いが叶った。

この”ささやかながらも、奇跡的に ”みんなの願いが叶ったというところで、話の落ちがきれいについたのに、そこからさらに話を続けても、それ以上の感動は期待できないのでは?

だって、おそらくみんなは、時を経るごとに成長し、出世しているだろうし、もうそうなったらみんなでひとつの作品を作り上げることは、今の同人アニメのレベルから察しても、それほどむずかしくはないと思われます。

おそらく、(すべての会社の仕事にもあるような)作品(製品やサービス)を作る苦悩や完成したときの喜びなんかで感動はするかとは思いますが、テレビシリーズの最後の感動をを超えることは難しいのでは。。。

と思いつつ、この予想を大きく覆すような作品になっていることを、少しばかり期待しております。

劇場版 響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

(かなりい時間が経ってしまいましたが、、、)私の大好きな京アニ作品のひとつである、”ユーフォ”の劇場版新作の第2段にあたるこのタイトルを、満を持して映画館に見に行ってきましたので、その個人的感想を記させていただきます。

ただし、内容はネタバレ的なところもあるので、一度見てから読んでいただくことをおすすめします。

本作の内容は、かなり簡単にまとめると、テレビ版ストーリを継ぐ劇場用新作ということで、あすか先輩たちが抜けた後、2年生(=中間管理職)となった黄前ちゃんたちとやっかいな新入部員との奮闘劇といったところでしょうか。。。

まず、全体的な構成で(マイナス的に)気になったのが、黄前ちゃんと塚本とのシーン。

ここは、結局のところ”保留”ということならば、そんなにカットを入れなくてよかったのではないかと思った。 (ほとんどのファンもそっちの方向性は気にしてないのでは?むろし、もっとレイナとの、あのいつものちょっとあやしい雰囲気のシーンを入れてほしかった!)

また、ひとクセ・ふたクセある新入部員たちと対峙するシーンもすべて黄前ちゃんの周囲の低音パートメンバーに限定され、吹奏楽部という大所帯の難しさという規模感があまり感じられなかった。
これは、最後のコンクールのときでも、相変わらずの緊張感あるシーンではあったが、そのところでいまいち見ている側の気持ちが盛り上がれない感じになりました。
(これは、この時点ではまだ黄前ちゃんは部長になっていないので、その下積みというところなんでしょう。本作最後に部長になったという布石のカットがいれられていたので次回作に期待!)

でも、この作品で一番私の印象に残ったシーンは、一番やっかいな新入部員”奏”が、最後の帰りのバスの中、黄前ちゃんの横で、中学自体のレイナを彷彿させるような、感情をあらわに悔しがるところです。またこの吹奏楽部が強くなっていくだとうと思わせる短いけれど心に残るシーンでした。

自分が新入社員の頃、同じように他とカドがたたない程度に立ち振る舞ってきた黄前ちゃんも、多くの面倒な問題を抱えていたあすか先輩たちと過ごしてきて、感情を惜しげなく出せるようになり、そしてあらたになれない新入生の面倒を見ることで、人間的にも大きく成長した黄前ちゃんの部長での活躍に期待!

ちなみに、今回のコンクールでの楽曲(自由曲)は、みぞれのオーボエとのぞみのフルートが重要なパートのようだったので、この前に公開された「リズと青い鳥」のつながりをもう少し織り込んでもよかったのでは?(というか、私自身見てなかったので、それを見てからのほうがよかったのかも)

この作品での一番の残念なところというか、私の心残りは、あすか先輩の出番がほとんどないこと。劇場版の前作で最後に河岸であすか先輩のユーフォを吹き黄前ちゃんがそれを傍らで静かに聴くシーンが印象深かったので、そこからつながりあえた二人の関係性を本作でも描かれてほしかったのですが。。。(たとえば、奏でと対峙する前などであすか先輩が出てきなにかしら助言(いつもの見透かすような言い回しで)をするようなシーンがあってもよかったのでは?)

いまの黄前ちゃんに少なからず影響を与えた立役者でもあるのに、登場がコンクール会場の1カットだけというのもその部活の伝統を引き継ぐという意味合いでももうちょっとあってもいいような感じで残念でした。


新入部員との感情をぶつけ合うシーンは、とても描写がよかったと思いますが、
その後吹奏楽部全体的に成長していくようなカットが足りないのも、全国大会に出場できなかったからでしょうか。。。
いままで、「響け!ユーフォ・・・」を見てきた、いちファンとして、個人的な要望が多くなりがちですが、作品全体としてもやはり内容がこじんまりとした感じでメリハリがあまり感じられず、クライマックスのコンクールでの一体感を感じさせる演奏シーンに力強さが感じられず、なんだか作品全体としてぼやけた感じがしてならなかったです。(立派な黄前部長となるまでの下積みを描きたかったのかもしれませんね)

高校生活の2年生の時分というのもあるでしょうし、また3部作構成での2作目は、こんな作品の印象になるのは、しかなたいことでしょう。(バックトゥーザフューチャーとか。。。)

なので、高校生最後の3作目に、心から期待してます!!

(あの事件で、、、ユーフォ作品において重要な役割を担ってきた武本・西屋・池田氏へ心からご冥福をお祈りします。)