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Debian3.1インストール後の初期設定

先の投稿で、Debian3.1のインストールプロセスの手順を示したが、ここではその続き(再起動後に表示される)、初期セットアッププロセスについて記す。

01:初期セットアップの開始(再起動後、自動的に開始!)
02:システム時刻の設定
03:タイムゾーンの設定
04:rootユーザのパスワード設定
05:ユーザアカウントの設定(フルネーム)
06:パッケージ入手先の設定
07:指定先のチェック(このとき、インストールに使ったメディアを入れておくこと!)

日本語の表示設定

08:参照メディアが複数あるかの確認
09:パッケージ参照先の追加
10:セキュリティアップデートパッケージのチェック(ここでは気にせずそのまま続行)
11:インストールパッケージの選択(ここでは目的別指定。「手動・・・」を選択)
12:Aputitudeによるパッケージの選択
13:メールサーバ設定(システム内の通知でもSMTPは使用されるが、ここでは省略)
13:未設定であることの確認
14:未使用としてもここは出てくる(なので、前に設定した一般ユーザを指定)
15:ようやく完了(base-configコマンドについては後程)

以上で、Debianインストール直後の初期セットアップは完了。

もし、やはりあのとき、別の設定をしておけば。。。。と後悔があれば、”base-config”コマンド(rootユーザで)で実行して変更することもできるし、個別に自力で変更させることも可能です。

上記手順で、「手動でパッケージをインストールする」ように選択したため(そのあとの工程でも何もパッケージを追加していないため)、サーバとしてはほとんど何も実装されていない状態です。

今後の投稿では、ここから、サーバデーモンだけでなく、操作環境などの運用面でも必要な機能を追加していこうと考えています。

Debian3.1(Sarge)のインストール

過去にせっかく作った木製レトロPCを有効利用するため、2000年台当時サーバを再現させて、当時目指した自宅内ネットワークシステムを実現させようと思いつき、手元にあったメディアのうち比較的扱いやすい掲題のLinuxをインストールすることにしました。

ちなみにベースとした木製レトロPCの主なスペックは、以下の通りです。

  • CPU:AMD K6-2 300MHz(1998年物)
  • MEM: SDRAM 128MB
  • M/B: ASUS P5A-B(1998年物)
  • HDD:IDE 10GB(IBM DTTA-351010 1998年物)

これにOSとして、LinuxのDebian3.1(2005年物)をチョイス。ほんとは上記H/Wに合わせてもう少し古いものを選びたかったのですが、手元にあるインストールメディアのうち、最も古いDebianが3.1しかなかったので、これに妥協しました。

01:インストールメディアから起動(Returnキーで開始!)
02:表示言語の選択
03:キーボードタイプの選択
04:しばらく待ちます。。。
05:ホスト名(コンピュータ名)の設定
06:ドメイン名の設定
07:インストールディスクの選択
08:ディスクパーティションタイプの選択
09:ディスクパーティションの構成(デスクトップマシンの場合)
10:パーティショニングの確定
11:ブートローダのインストール
12:インストール完了(メディアを取り出して再起動!)

上記スペックだと、インストール完了(後述の初期セットアップ含め)まで、40分ほどかかりました。

MediaWikiサーバの作り方(その3)

4)MediaWikiの初期設定&カスタマイズ

先の投稿(その2)で、一通り必要なパッケージが正常にインストール出来たら、Webブラウザで当該サーバにアクセスすることで、Mediawikiの初期セットアップウィザードが開始できるようになります。この時の操作を以下に記します。

(1)WikiサーバをGUIモードで導入していれば、ローカルでWEBブラウザを立ち上げ、そうでなければリモートからアクセスできるような状態にして(Firewall機能などで)、下記URLにアクセスする。

URL> http://<WikiサーバのFQDN>/wiki/inidex.php

すると、下図のようにMediaWikiのセットアップ画面のトップページが表示されるので、画面中の”set up the wiki”のリンクをクリックする。

(2)下図の画面にて、日本語表示および入力できるよう、ともに”ja-日本語”を選択して「continue」をクリックする。

(3)下図の画面にて、赤枠で囲った文言を確認し、「環境を確認しました。MediaWikiをインストールできます。」と表示されたら、当該ページの下端にある[続行→]をクリック

(4)下図の画面にて、先の投稿記事(その2)で作成した、データベース情報を入力の上、[続行→]をクリックする。

(5)下図の画面にて、そのまま(チェックが入っている状態で)[続行→]をクリックする。

(6)これから立ち上げたいWikiサイトの名称・構成(名前空間)・管理者アカウント情報を入力の上、[続行→]をクリックする。

(7)下図の画面にて、引き続き これから立ち上げたいWikiサイトの 構成情報を入力していく。

(8)引き続き、 これから立ち上げるWikiサイトに必要な機能を選択の上、 [続行→]をクリックする。

(9)下図の画面が表示されたら、 [続行→]をクリックする。

(10)下図のように、インストール状況が表示され、すべての処理項目が正常に実行されたことを確認(「データベースが正常にセットアップされました。」が表示される)の上、 [続行→]をクリックする。

(11)MediaWikiの初期セットアップウィザードがすべて正常に完了すると、下図の画面が表示されると同時に、いままでの設定項目内容が反映された”LocalSettings.php”をテキストエディタで開くダイアログボックスが表示されるので、いったん開いて内容を確認したのち、ローカルに保存する。(もしくは、そのまま保存する)

(12)この内容をそのまま(コピペもしくはファイルをアップロードして)、Wikiサーバ内のMediawikiディレクトリ内に、”LocalSettings.php” ファイルを新規作成の上保存し、Webサーバデーモンを再起動させる。

$> sudo cp ./LocalSettings.php /opt/mediawiki-1.36.2/
$> cd /opt/mediawiki-1.36.2/
$> sudo chown ubuntu:ubuntu ./LocalSettings.php 
$> chmod 664 ./LocalSettings.php
$> ls -ltr
total 1636
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu   19421 Nov  5  2019 COPYING
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu      95 Nov  5  2019 FAQ
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu     102 Nov  5  2019 composer.local.json-sample
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu     199 Nov  5  2019 SECURITY
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu     168 Oct  1 01:46 CODE_OF_CONDUCT.md
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    4490 Oct  1 01:46 api.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    1525 Oct  1 01:46 README.md
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    8245 Oct  1 01:46 img_auth.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    1977 Oct  1 01:46 index.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    1951 Oct  1 01:46 load.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    4610 Oct  1 01:46 opensearch_desc.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu     998 Oct  1 01:46 rest.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    1439 Oct  1 01:46 thumb_handler.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu   13612 Oct  1 01:48 CREDITS
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    4544 Oct  1 01:48 UPGRADE
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu   48038 Oct  1 01:48 RELEASE-NOTES-1.36
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    3612 Oct  1 01:48 INSTALL
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu 1247893 Oct  1 01:48 HISTORY
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    5073 Oct  1 01:48 composer.json
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu  156893 Oct  1 01:48 autoload.php
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    1430 Oct  1 01:48 jsduck.json
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu   23581 Oct  1 01:48 thumb.php
drwxr-xr-x  2 root   root      4096 Nov  9 13:27 cache
drwxr-xr-x  2 root   root      4096 Nov  9 13:27 images
drwxr-xr-x  5 root   root      4096 Nov  9 13:27 docs
drwxr-xr-x 83 root   root      4096 Nov  9 13:27 includes
drwxr-xr-x  6 root   root      4096 Nov  9 13:27 languages
drwxr-xr-x  4 root   root      4096 Nov  9 13:27 mw-config
drwxr-xr-x 15 root   root     12288 Nov  9 13:27 maintenance
drwxr-xr-x  5 root   root      4096 Nov  9 13:27 resources
drwxr-xr-x  9 root   root      4096 Nov  9 13:27 tests
drwxr-xr-x 30 root   root      4096 Nov  9 13:27 extensions
drwxr-xr-x  5 root   root      4096 Nov  9 13:27 skins
drwxr-xr-x 17 root   root      4096 Nov  9 13:27 vendor
-rw-rw-r--  1 ubuntu ubuntu    6026 Jan 21 16:40 LocalSettings.php 
$>

$> sudo systemctl restart apache2

● apache2.service - The Apache HTTP Server
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/apache2.service; enabled; vendor pres>
     Active: active (running) since Fri 2022-01-21 15:30:19 JST; 13s ago
       Docs: https://httpd.apache.org/docs/2.4/
    Process: 728549 ExecStart=/usr/sbin/apachectl start (code=exited, status=0>
   Main PID: 728563 (apache2)
      Tasks: 6 (limit: 462)
     Memory: 25.8M
     CGroup: /system.slice/apache2.service
             ├─728563 /usr/sbin/apache2 -k start
             ├─728564 /usr/sbin/apache2 -k start
             ├─728565 /usr/sbin/apache2 -k start
             ├─728566 /usr/sbin/apache2 -k start
             ├─728567 /usr/sbin/apache2 -k start
             └─728568 /usr/sbin/apache2 -k start

Jan 21 15:30:19 wikisv01 systemd[1]: Starting The Apache HTTP Server...
Jan 21 15:30:19 wikisv01 systemd[1]: Started The Apache HTTP Server.

(13)最後に、WEBブラウザで再度アクセス(この段階では、index.phpは指定不要)して、下図のようなMediaWikiのトップ画面が表示され、前作業で入力した当該Wikiサイトの管理者アカウントでログインできることを確認する。

ログイン後、さらに自分Wikiサイトの目的に応じたカスタマイズを実施していくことになるが、この作業については、後日の投稿に記す予定です。

以上。

MediaWikiサーバの作り方(その2)

3.稼働させるサーバサービスに必要なパッケージの導入

作業の順番としては、「2.OSの環境設定」が先なのですが、、、、

Linuxカーネルバージョンが、3.x系になってから、各種Linuxディストリビューションとも、systemdやNetwork-Mangerなど最新機能によって、構築作業での操作が大幅に変わり、以前までやっていた作業を、書籍やほかのWEBサイトで調べながら、試行錯誤の結果、最低限のところまでやれただけで、やり切れてないところや、やったことも十分なものか怪しい状況なので、もっと勉強して、整理出来たら投稿しようと思っています。

そういったことで、上記作業工程でも結構時間がかかってしまい、放置してしまうと、それだけお金が無駄になってしまいますし、やらなきゃいけないことがたくさんあるので、最も重要な主機能に当たるWikiサーバ機能を実装していくことにしました。

今回構築するWikiサーバの具体的な仕様としては、

  1. OSは、さくらインターネットVPSサーバでサポートされているLinuxOSのうち、プライベートで使用している(2ndマシンとして)Ubuntu20.04 Server とする。
  2. RDBMSは、通常使用されるMySQLやMariaDBではなく、会社で唯一使用しているLinuxサーバで実装しているPostgreSQLを使用する。(これは、単に個人的な要件)
  3. 上記RDBMSおよび、PHP、Webサーバサービスは、前項1に記すOSにバンドルされているパッケージを採用する。(PHPはバージョン7.4.3、WEBサーバはApache2.4.xx)
  4. MediaWikiは、現時点で最新のもの(バージョン:1.36.2)

では、さっそく上記必要パッケージをインストールしていく。

1)PHPおよびApache Webサーバのインストール

$> sudo apt-get install php php-apcu php-intl php-mbstring php-xml php-pgsql apache2


[sudo] password for ubuntu:
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
The following additional packages will be installed:
  apache2-bin apache2-data apache2-utils libapache2-mod-php7.4 libapr1
  libaprutil1 libaprutil1-dbd-sqlite3 libaprutil1-ldap libjansson4 liblua5.2-0
  libonig5 libpq5 php-apcu-bc php-common php7.4 php7.4-cli php7.4-common
  php7.4-intl php7.4-json php7.4-mbstring php7.4-opcache php7.4-pgsql
  php7.4-readline php7.4-xml ssl-cert
Suggested packages:
  apache2-doc apache2-suexec-pristine | apache2-suexec-custom www-browser
  php-pear php-gd openssl-blacklist
The following NEW packages will be installed:
  apache2 apache2-bin apache2-data apache2-utils libapache2-mod-php7.4 libapr1
  libaprutil1 libaprutil1-dbd-sqlite3 libaprutil1-ldap libjansson4 liblua5.2-0
  libonig5 libpq5 php php-apcu php-apcu-bc php-common php-intl php-mbstring
  php-pgsql php-xml php7.4 php7.4-cli php7.4-common php7.4-intl php7.4-json
  php7.4-mbstring php7.4-opcache php7.4-pgsql php7.4-readline php7.4-xml
  ssl-cert
0 upgraded, 32 newly installed, 0 to remove and 86 not upgraded.
Need to get 6880 kB of archives.
After this operation, 29.7 MB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n]Y

・・・・・・・・省略・・・・・・・・・

導入後、Apache Webサーバデーモンは利用可能な状態で立ち上がっているので、その状態を念のため確認してみる。

$> systemctl status apache2
● apache2.service - The Apache HTTP Server
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/apache2.service; enabled; vendor prese>
     Active: active (running) since Sat 2022-01-22 23:35:45 JST; 25min ago
       Docs: https://httpd.apache.org/docs/2.4/
   Main PID: 78669 (apache2)
      Tasks: 6 (limit: 468)
     Memory: 17.4M
     CGroup: /system.slice/apache2.service
             tq78669 /usr/sbin/apache2 -k start
             tq78672 /usr/sbin/apache2 -k start
             tq78673 /usr/sbin/apache2 -k start
             tq78674 /usr/sbin/apache2 -k start
             tq78675 /usr/sbin/apache2 -k start
             mq78687 /usr/sbin/apache2 -k start

Jan 22 23:35:45 ik1-101-57125 systemd[1]: Starting The Apache HTTP Server...
Jan 22 23:35:45 ik1-101-57125 systemd[1]: Started The Apache HTTP Server.
$>

さらに、動作確認として、Apache2-Webサーバのドキュメントルート(= /var/www/html/ )に、デフォルトでApache2の構成情報が表示されるindex.htmlファイルが用意されているので、これが表示されるかを確認するものよいかと思われる。

ただし、確認出来たら、このファイルはセキュリティ上削除しておくこと。代わりに、運用上Webサーバが動作しているかをチェック(=ヘルスチェック)するために、簡単な内容のindex.htmlを別途用意しておくことを推奨。

2)PostgreSQLの導入

引き続き、Wikiサーバのデータを登録するRDBMSとして選択した、”PostgreSQL”をインストールする。

$> sudo apt-get install postgresql

[sudo] password for ubuntu: 
Reading package lists... Done
Building dependency tree       
Reading state information... Done
The following additional packages will be installed:
  libllvm10 libpq5 postgresql-12 postgresql-client-12
  postgresql-client-common postgresql-common sysstat
Suggested packages:
  postgresql-doc postgresql-doc-12 libjson-perl isag
The following NEW packages will be installed:
  libllvm10 libpq5 postgresql postgresql-12 postgresql-client-12
  postgresql-client-common postgresql-common sysstat
0 upgraded, 8 newly installed, 0 to remove and 55 not upgraded.
Need to get 30.6 MB of archives.
After this operation, 121 MB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n] Y

           ・・・・・・・省略・・・・・・・

Success. You can now start the database server using:

    pg_ctlcluster 12 main start

Ver Cluster Port Status Owner    Data directory              Log file
12  main    5432 down   postgres /var/lib/postgresql/12/main /var/log/postgresql/postgresql-12-main.log
update-alternatives: using /usr/share/postgresql/12/man/man1/postmaster.1.gz to provide /usr/share/man/man1/postmaster.1.gz (postmaster.1.gz) in auto mode
Setting up sysstat (12.2.0-2ubuntu0.1) ...

Creating config file /etc/default/sysstat with new version
update-alternatives: using /usr/bin/sar.sysstat to provide /usr/bin/sar (sar) in auto mode
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/sysstat.service → /lib/systemd/system/sysstat.service.
Setting up postgresql (12+214ubuntu0.1) ...
Processing triggers for systemd (245.4-4ubuntu3.15) ...
Processing triggers for man-db (2.9.1-1) ...
Processing triggers for libc-bin (2.31-0ubuntu9.2) ...
$>

ただ、このように導入しただけでは、WikiサーバのDBとして利用できないが、いったんこのままにして、メインのMediaWikiパッケージをインストールする。

3)MediaWikiパッケージの導入

MediaWikiサイトから、tar+zip形式のインストールパッケージをダウンロードして、導入サーバのApache-Webサーバのドキュメントルートディレクトリに展開するだけであるが、直接そこに配置せず、/opt配下に展開して、ここへのリンクをドキュメントルートに配置することにする。(詳細は、後述)

(ちなみに、この理由は、MediaWikiをバージョンアップする場合、上書きではなく、新バージョンディレクトリを別途展開して、そこにリンクを張りなおすことで、不具合時の切り戻しを容易にしたり、MediaWikiの機能拡張を追加したり、環境設定ファイル変更する際に、これらをまとめてバックアップ&リストアしやすくするため。)

なお、本手順を実施するにあたって、事前に MediaWikiサイト 内のMediaWikiインストールパッケージのURLを、実際にWebブラウザで辿って押さえておくこと。
(本手順実施時のURLは、”https://releases.wikimedia.org/mediawiki/1.36/mediawiki-1.36.2.tar.gz”であった。)

$> wget https://releases.wikimedia.org/mediawiki/1.36/mediawiki-1.36.2.tar.gz

--2021-11-09 13:22:07--  https://releases.wikimedia.org/mediawiki/1.36/mediawiki-1.36.2.tar.gz
Resolving releases.wikimedia.org (releases.wikimedia.org)... 103.102.166.224, 2001:df2:e500:ed1a::1
Connecting to releases.wikimedia.org (releases.wikimedia.org)|103.102.166.224|:443... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 49653546 (47M) [application/x-gzip]
Saving to: ‘mediawiki-1.36.2.tar.gz’

mediawiki-1.36.2.ta   0%[                    ]       0  --.-KB/s          mediawiki-1.36.2.ta   0%[                    ]  38.91K   127KB/s
・・・省略・・・
mediawiki-1.36.2.ta 100%[===================>]  47.35M  8.88MB/s    in 7.1s

2021-11-09 13:22:16 (6.69 MB/s) - ‘mediawiki-1.36.2.tar.gz’ saved [49653546/49653546]

$> cd /opt
$> ls
mediawiki-1.36.2.tar.gz
$> tar zxf mediawiki-1.36.2.tar.gz
・・・・省略・・・・
$> ls
mediawiki-1.36.2   mediawiki-1.36.2.tar.gz
※”mediawiki-1.36.2”が、パッケージを展開してできたMediaWiki本体のディレクトリである。
$> cd mediawiki-1.36.2
$> ls
CODE_OF_CONDUCT.md  cache                       maintenance
COPYING             composer.json               mw-config
CREDITS             composer.local.json-sample  opensearch_desc.php
FAQ                 docs                        resources
HISTORY             extensions                  rest.php
INSTALL             images                      skins
README.md           img_auth.php                tests
RELEASE-NOTES-1.36  includes                    thumb.php
SECURITY            index.php                   thumb_handler.php
UPGRADE             jsduck.json                 vendor
api.php             languages
autoload.php        load.php
$>

次に、Apache2-Webサーバのドキュメントルートに移動して、前手順で生成したMediaWiki本体のディレクトリへのリンクを作成する。

$> cd /var/www
/html
$> ln -s /opt/mediawiki-1.36.2 ./wiki 
$> ls -l
-rw-r--r-- 1 root root   838 Nov  9 15:34 index.html
lrwxrwxrwx 1 root root    21 Nov 15 22:51 wiki -> /opt/mediawiki-1.36.2
$>

4)Image Magickの導入

MediaWikiで画像ファイルをアップロードして利用する際に、画像ファイルをサムネイルで表示できるようにするための機能プログラム「Image Magick」をインストールする。

$> sudo apt-get install imagemagick
Reading package lists... Done
Building dependency tree       
Reading state information... Done
The following additional packages will be installed:
  gsfonts imagemagick-6-common imagemagick-6.q16 libfftw3-double3
  libilmbase24 liblqr-1-0 libmagickcore-6.q16-6 libmagickcore-6.q16-6-extra
  libmagickwand-6.q16-6 libnetpbm10 libopenexr24 netpbm
Suggested packages:
  imagemagick-doc autotrace enscript ffmpeg gimp gnuplot grads graphviz hp2xx
  html2ps libwmf-bin mplayer povray radiance texlive-base-bin transfig
  ufraw-batch libfftw3-bin libfftw3-dev inkscape libjxr-tools
The following NEW packages will be installed:
  gsfonts imagemagick imagemagick-6-common imagemagick-6.q16 libfftw3-double3
  libilmbase24 liblqr-1-0 libmagickcore-6.q16-6 libmagickcore-6.q16-6-extra
  libmagickwand-6.q16-6 libnetpbm10 libopenexr24 netpbm
0 upgraded, 13 newly installed, 0 to remove and 46 not upgraded.
Need to get 8135 kB of archives.
After this operation, 25.4 MB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n] Y
         ・・・・・以下省略・・・・・

5)Wiki用データベースの作成

下記内容でWiki用データベースを作成する。

  • データベース名=WIKIDB00
  • データベースユーザ名=wikidbuser
  • 上記ユーザパスワード=******

まず、作成するまえに、PostgreSQL用のコマンドを実行するためのシステムユーザ”postgres”(PostgreSQLのバイナリパッケージインストール時に自動的にシステムユーザに追加される)を利用可能にする。

$> sudo passwd postgres
New password: 
Retype new password: 
passwd: password updated successfully
$> 

postgreユーザになって、以下のコマンドを実行してWiki用データベースとアクセスユーザを用意する。

$> su - postgres
Password: ********
postgres$> 
postgres$> which createuser
/usr/bin/createuser
postgres$>
postgres$> createuser -S -D -R -P -E wikidbusr
Enter password for new role: ******* 
Enter it again: 
postgres$> echo $?
0
postgres$> which createdb
/usr/bin/createdb
postgres$> createdb -O wikidbusr WIKIDB00
postgres$> echo $?
0
postgres$> echo $?

注)上記作業を”postgres”ユーザ以外で実行してしまうと、下記エラーとなる。

ubuntu$> sudo createuser -S -D -R -P -E wikidbusr
[sudo] password for ubuntu: 
Enter password for new role: 
Enter it again: 
createuser: error: could not connect to database template1: FATAL:  role "root" does not exist

念のため、作成したデータベースとユーザ(ロール)が存在するかを確認する。

ubuntu$> su - postgres
Password:
postgres$>
postgres$> psql
psql (12.9 (Ubuntu 12.9-0ubuntu0.20.04.1))
Type "help" for help.

postgres=# \l
                              List of databases
   Name    |   Owner   | Encoding | Collate |  Ctype  |   Access privileges
-----------+-----------+----------+---------+---------+-----------------------
 WIKIDB00 | wikidbusr| UTF8     | C.UTF-8 | C.UTF-8 |
 postgres  | postgres  | UTF8     | C.UTF-8 | C.UTF-8 |
 template0 | postgres  | UTF8     | C.UTF-8 | C.UTF-8 | =c/postgres          +
           |           |          |         |         | postgres=CTc/postgres
 template1 | postgres  | UTF8     | C.UTF-8 | C.UTF-8 | =c/postgres          +
           |           |          |         |         | postgres=CTc/postgres
(4 rows)

postgres=# \q
postgres$> 

上記操作の詳細については、後日PostgreSQLを勉強してから、改めてPostgreSQLに関する記事を書こうと思う。

最後に、PHPスクリプトからPostgreSQLに接続できるようにPHP環境設定ファイル(php.ini)に修正を施す。
過去のバージョンであれば、php.iniは、/etcディレクトリ内にあったはずだが、昨今のバージョンだと、かなり構成が変わっており、見つけ出すのが困難。
そこで、下記コマンドを実行して、そのありかを表示させる。

$> php -i |grep php.ini
Configuration File (php.ini) Path: /etc/php/7.4/cli
Loaded Configuration File:         /etc/php/7.4/cli/php.ini

以上の出力結果から、php.iniのパスが分かったので、このファイルの内容を一部修正する。
$> sudo vi /etc/php/7.4/cli/php.ini

なお、修正箇所は、下記2か所である。
L934: extension=pdo_pgsql   ←コメント記号の”;”をはずす。
L936: extension=pgsql   ←コメント記号の”;”をはずす。

変更を有効にするため、Apache2-Webサーバデーモンを再起動する。
$> systemctl restart apache2

以上で、必要パッケージのインストールと、MediaWikiセットアップのための準備が整った。

次回は、MediaWikiのセットアップ操作をまとめる。

MediaWikiサーバの作り方(その1)

小生、年齢のせいではなく、元から記憶力がよくない(嫌なことは覚えているが、勉強や仕事で学んだ知識は特に)ので、いままで自分の仕事や趣味におけるナレッジ(KB)を記録しておくために、WikiとLAMP環境が日本で流行った頃から、MediaWikiを使ったwikiサーバを立てて(サーバのログからだと、2007年頃)、それから今なお独り利用し続けています。

このサーバで利用しているVPSサービスが、お○前ドットコムのものでしたが、先の投稿「さくらインターネットのVPSを使ってみた!」に記した通り、新機能追加で操作がしにくくなり、サポート対応やメールでの通知やログイン画面で、うるさくドメイン更新手続きの通知が表示され、嫌気がさしてさくらのVPSに乗り換えることにしました。

そこで、システム全体的にバージョンもかなりかけ離れてしまっているため、最新バージョンで作り直そうと決意しました。(それと、蓄積された情報も不要なもの・中途半端なものなどが多数散乱しているので、大掃除することも併せて実施)

VPSサービスで立ち上げたサーバの作業としては、下記のような作業の流れとなります。

  1. さくらインターネットでのVPSサーバの立ち上げ(先の投稿に記載済みの)
  2. OSの環境設定(ここから、随時投稿予定)
  3. 稼働させるサーバサービスに必要なパッケージの導入
  4. MediaWikiの初期設定&カスタマイズ
  5. VPSサービスのサーバ運用機能の追加設定
  6. サービスイン(その後のサーバ運用操作)

各作業の詳細については、随時投稿していきます。(どなたかの参考になれば、幸いです。)

レトロ感満載の木製パソコンの製作記

自作パソコン(作品)は、簡単で楽しいけど・・・作れば作るほど数が増えて邪魔になってくる。だからといって、小型PCにすると、利用可能なパーツが制限され、自分の欲しいスペック(とくにWin95とかWin98時代のPC)で組むことが困難になる。そして、結局小さくても、数が増えれば邪魔になる。。。

このようなことから、取り付け作業が比較的容易になる大きな筐体1つで、マザーボードを入れ替えるような運用にしても、検証目的なので、使いたいときに使えるようにしたいが、取りかえ作業は結局のところ、手間も時間もかかる不便さは拭えないし、そもそも大きな筐体は1台でも邪魔!

そこで、、、

ジャンクパソコン自作系YouTuberを見てると、 YouTuber 御用達の、アルミの削り出しで見た目かっこよく使い勝手がよさそうなベンチ台(まな板パソそこん)がまさにうってつけ!と思ったのですが、、、やはり金額的に高すぎるので、この購入はあえなく断念。でも、代わりにこのような便利なベンチ台なるものを自分で作ったらいいじゃない!って思い立ち、お得意の?DIYで実現させることにしました。

まず材料は、、、、加工が簡単で、安くて入手しやすくて、電気を通しにくい素材であること、、、を加味すると、やはり””木製”になっちゃいますね。。。

木目のパソコンなんて・・・、最初は”ダサい”って思いましたが、過去のMaker Faireでもラズパイ(か何かだったか)を木製の自作筐体に入れてポータブルパソコンに仕立てていたのを見かけた記憶がありますし、思い起こせば、かの有名なApple社のパソコン第一号となった製品「Apple Ⅰ」を、自作の木箱に入れて使っていたこともあるので、これにインスパイアされて、(パクリではなく、先人たちへのリスペクトもかねて)本事案も木製で実現させることにしました。

要件としては・・・・

  1. 狭くて荷物が多い我が家でも邪魔にならないよう、できるだけコンパクトにして、
  2. 邪魔になったときにも、押し入れなどにまとめて一式持ち歩いて収納でき、使うようになったらすぐにそこから出してすぐ使えるように、
  3. 検証に使用したいスペックに合わせて、マザーボードを簡単に取り換えられるように、

を満たして実現させることにしました。

この計画を実現するため、毎週土日は足繁く近所のホームセンター(島○ホームズ)や百均ショップに通い、安くて便利なものになるような部材を買い集めることに。

試行錯誤を重ねて、2か月程(電動工具を使うも、加工中に割れたり折れたりして、心も折れて・・・)かけて、ようやく初号機が完成!

材料も余ったことと、初号機での反省を生かそうと、早速2号機も作成!(結局、加工中に材料を割ることは避けられませんでした)

とりあえず、やっとこさ(プロトタイプとして)、下図の写真のものが出来上がりました!

●初号機

自作木製筐体初号機

●弐号機(初号機より、電源&HDDランプ、ケーブルがだらんと垂れて邪魔にならないよう正面パネル、収納可能な可動スピーカを追加)

自作木製筐体弐号機

注)加工ミスの穴や加工時につけた墨出しや電動工具で入った割れが多々目立ちますが、プロトタイプとしてみてやってください!

タイトル詐欺ではないですが、、、レトロというか、”アンティーク”なパソコンといった表現のほうが適切でしょうか。。。。

ちなみに、ポイントとして、、、百均で購入した木製のまな板を、マザーボードを固定する土台(まさに”まな板パソコン”)として使用しており、これを出し入れすることで比較的容易にマザーボードを乗せ換えることができるように実現しました。

この所作はまさにブレードサーバならぬ(プレートサーバでなくて)”プレートPC”と言っても過言ではないでしょうか!?

実際に、使ってみて、先に挙げた3つの使用を十分満たしているように感じられました。また、アルミ製の高価なベンチ台と比較して、、、木製なので、増設(追加パーツの固定)が容易なので、液晶モニタも取り付けようかと考えております。

いかがでしたでしょうか?この記事が参考になったということになれば、幸いです。

以上。

いまさらながらのWinXPパソコン製作

現在、2021年8月。掲題の通り、いまさらながらだが、PICマイコンの勉強を始るにあたって、その開発環境を整えるため(厳密には、勉強に購入した書籍での開発環境例に合わせるため)、WindowsXPパソコンが急遽必要となった。

そこで、以前よりヤフオクで入手していた当時世代に近いCPU&マザーボードを押し入れから引っ張り出し、お手製の木製ベンチ台にのせて、配線&電源ON!

ちなみに、このPCのスペックはというと、、、

  • CPU>Intel Pentium4 3.0GHz ×1
  • MEM>512MB
  • システムHDD>CFカード16GB+CFtoIDE変換モジュール ←追加購入
  • マザーボード>MSI MS-7255
  • グラフィックボード>AMD Radeon HD6450 ←追加購入
  • メディアドライブ>3.5インチFDD、CD-RW+DVD-ROMドライブ
  • その他>サウンドカードおよびNICは、オンボードを使用

とりあえず、起動することが確認できた。

すぐにできてしまったものだから、ちょっと欲が出て、、、(というのも、XPのインストールに関する情報をググっていたら、一部のWindows愛好者の中には、いまだにXPをインストールしている輩がいるようで、しかも彼らのもっぱらの興味は、現在のWindowsPCのスペック、すなわちXP当時では最高スペックにあたる、WinXPパソコンの実現のようで、これに感化されてしまって。。。)

使用目的からもオンボードで十分なはずなのに、なぜかグラフィックカードを増設しようとか、システムHDDをCFカードを使ったSSD化に使用などと、若干の無駄な出費を増やしてしまった。。。。(またも、無駄遣いをやっちまった!!)

とはいえ、負けじと最高スペックを目指そうものなら、時間もお金も浪費してしまうことは明らかであり、冷静に本来の目的を思い起こしたら、最高のXPマシンを作ることではなく、あくまで”PICマイコン開発”であることから、目的と欲望の妥協点として、 今回は”PICマイコン開発 を快適に”実施できるXPマシンを実現させるということにして、この点では十分満足できるスペック(上記スペックリストに対する個人的感想)になったかと思われます。

それからのXPマシン構築作業はというと、、、

XPのインストール自体は、特に何事もなかったので、省略します。

実際にインストールは、スペックのせいか、速やかでつつがなく終了し、懐かしいデスクトップ画面が表示されるに至ったのですが、、、

一番の問題は、XPから導入されるようになった、OSのアクティベーション機能。

この機能が今時分にOSのアクティベーションが通るかです。インターネットでググると、私と同じようなことをしている輩がいるようで、それも最新情報で昨年ごろやってたようです。

通常のインターネットでのアクティベーションは、やはりできないようで、その代わり電話をかけて音声ガイダンスでの手動アクティベーションは、いまだ健在とのこと。

それから1年たった今時分でも、いけるのではないかと期待して、アクティベーション操作でも表示される、電話番号にCall.

過去に会社でPCのセットアップ作業をやっていた時に、ダウングレードOSでのPC再セットアップの際に聞いたことがある、なつかしい音声ガイダンスがいまだに健在!

夜中に、煩わしさを感じながらも、長ったらしいキーコードを聞きながら打ち込むだけで問題なく、アクティベーションが通った。(以前は、これも通らず窓口担当者と直接対話するところまで至ったことがあるが、さすがにそれはないことでしょう。。。)

これで、気兼ねなく使えることになったのですが、、、あと残るはセキュリティ対策。

これについては、今回このPCの用途が、PICマイコン開発環境ということもあって、インターネット接続を行うことはないので、この点は無視。

いつまでこの音声ガイダンスサービスが残されるのかは不明ですが、後続のXP愛好家の輩のためにもアクティベーション成功の記録として、ご興味がある方はお試しあれ!

以上

IBM Thinkpad 240にWin95をインストールする~その2~

ここからは、使用するPC筐体に特化した内容となりますが、Win95自体が標準で認識できるデバイスはごくわずかに限られていますので、作業の流れ自体はほかの筐体のPCでもほとんど合致することと思われます。

また、このページでは、現在のパソコンと同じように使えるように、必要最低限のハードウェアデバイスを利用可能にするまでの作業範囲を記します。(これらを利用するアプリケーション(ソフトウェア)の利用については、また次回とさせていただきます。

1.BIOSのバージョンアップ

まずは、パソコンの基盤となるBIOSのバージョンを最新というか最終バージョンにする。
ドライバをダウンロードしたサイトにて、BIOSのアップデータの情報が記載されてあったので、最終バージョンを確認したところ、” IRET77WW(1.18) ”とのこと。
一方、私の所有するTP240のBIOSバージョンを確認したところ、、、、

TP240-BIOS Ver.

上図のとおり、” IRET77WW ”と表記されていた。なので、本記事では省略。(また別の機会に実施するかも)

2.チップセットのデバイスドライバのインストール

次に各デバイスをつなぐインタフェースの心臓部ともいえる重要なチップセットの最終デバイスドライバをインストールする。TP240のチップセットは、なんと名器として名高い”440BX”。これならこのPCも安定して使えるだろうと期待を大きくして、そのためにも最終アップデートはさせておきたい。

ドライバダウンロードサイトから、「Windows 95/98 installation supplement files – ThinkPad 240」のページにて、”W9xsfdir.exe”(自己解凍ファイル)をダウンロードし、これを実行すると、C:ドライブ直下に、”C:\Drivers\w9x\supp”(デフォルトパス)フォルダに展開されるので、ここからさらに下層の”.\Chipset\Win95”フォルダ内にある”setup.exe”を実行する。

ちなみにこのとき、”Chipset”フォルダと同階層にPCカード用のデバイスドライバも展開されている。(この使用については後述)

tp240_chipset driver

上図のようにGUIのインストールウィザードが実行されるので、表示された内容に従い進めていき、正常終了すると再起動の要求ダイアログが表示されるので、再起動する。
再起動してWin95が立ち上がると、すかさずインストールしたデバイスドライバによって多数のデバイス(PCIバス周りのシステムデバイスとIDEコントローラ)が続々と認識されだす。

IDEコントローラの認識

一通り認識し終えると(IDEコントローラのデバイスドライバのインストール 後)、また再起動が要求されるので、再起動。

正常にインストールできたかは、「コンパネ」>「システム」>「システムのプロパティ」から、”デバイスマネージャ”タブをクリックして、
PCIバス周りのシステムデバイスとIDEコントローラ が認識されていることを確認すること。(以降の作業でも、同様にして作業完了を確認する)

2.サウンドカードの デバイスドライバのインストール

チップセットが終わってしまえば、あとは何からでもいいかと思うのですが、個人的には、どうしても早くWin95の起動音を聞きたくてたまらないので、オーディオデバイスのデバイスドライバを次にインストールすることに。

ドライバダウンロードサイトから、「Windowsの95 / 98のためのオーディオドライバ – ThinkPadの240」のページにて、” aftpir9x.exe ”(自己解凍ファイル)をダウンロードし、これを実行する。すると、C:ドライブ直下に、”C:\Drivers\w9x\AUDIO”(デフォルトパス)フォルダに展開されるので、このフォルダ内にある”setup.exe”を実行する 。

オーディオデバイスのドライバ

上図のように、”ESS Solo-1 Installation”のGUIウィザードが開始されるので、表示内容に従い手順を進めてインストールを実行。完了すると再起動が要求されるので、再起動!

再起動すると、インストールしたデバイスドライバによって、オーディオデバイスが認識されてくる。が、なんとここで”Windows95 CDROMの要求”をされてしまう!

Win95でドライバインストールでよく出る難所

しかし、慌てずに”D:\Win95″を指定する (実のところ、途方に暮れてあちこち探しまわったが) 。
以降の作業でも、頻繁に出てきて、その度に指定するパスが違うので要注意!

すると、またしばらくデバイスの認識とインストールを始めて、、、、
それが終わると同時に、Win95の起動音が流れてキター!!

3.GPU( グラフィックボード )のデバイスドライバのインストール

今までの作業は、TP240の小さい画面の中のさらに小さい領域に表示されたデスクトップ上で操作している。これだと作業効率が悪いので、GPUドライバをインストールする。

ドライバダウンロードサイトから、「Windowsの2160 / 95用のビデオドライバ(NM98) – ThinkPadの240」のページにて、” vftpir9x.exe ”(自己解凍ファイル)をダウンロードし、これを実行する。すると、C:ドライブ直下に、”C:\Drivers\w9x\DISPLAY”(デフォルトパス)フォルダに展開される。今までの作業だと、このフォルダ内にある”setup.exe”を実行するのが通例であるが、このデバイスドライバにはインストーラがない 。なので、デバイスマネージャから現在の標準のグラフィックカードから、ドライバを更新する手順でデバイスドライバをインストールする。

グラフィックドライバファイルの展開
標準ドライバからの差し替え
ドライバファイル展開先の指定①
デバイスの認識
デバイスドライバファイルの要求
ドライバファイル展開先の指定②
本来のディスプレイアダプタとしての認識

以上、今回のドライバは、インストーラを使ってシステム内に組み込まれることもなく、ロードするドライバはすべてデバイス製品固有のものばかりだったので、選択も容易だった。

完了すると再起動が要求されるので、再起動! すると、画面いっぱいにデスクトップが表示されて、操作しやすくなった。

4.USB接続ストレージドライバのインストール

ここまでの作業では、あらかじめ内蔵HDDに必要なドライバファイルを格納して、セットアップしているが、今後使っていくうえで便利アプリを入れたくなると、FDでは容量が小さすぎて、何度もPCでのダウンロード&書き込みとFDDでTP240に読み込ませてインストール羽目になる。そこで、せっかくUSBポートがあり、インストールしたWin95も”USBサポート版(OSR2)”であることから、ここでUSBメモリを利用可能にする。

ただし、ここで注意すべきは、Win95 OSR2であっても、そのままではUSBメモリは使用できない。また、2GB程度という今では入手困難な小容量USBメモリを使用する必要がある。(現在のUSBメモリは、安くても数十GBレベルで利用できない恐れあり)

まずは、D:ドライブにコピーした”Win95 with USB Support”メディア内の”D:\other\USB”フォルダから、USBSUPP.exeをWクリックして実行する。

すると、「Microsoft追補版USBをインストールするか?」の確認ダイアログが表示されるので 、「はい」をクリックしてインストールする。なぜかこの直後スキャンディスクが起動する。

インストールに成功すると、再起動が要求されるので、再起動する。しかし、再起動後にデバイスマネージャを見ても状況は変わらず。(”PCI Universal Serial Bus”は「?」<未認識>のまま)

そこで、当該デバイスを右クリックしてプロパティを開き、”ドライバ”タブにて「ドライバの更新」をクリックする。

デバイスドライバウィザードが開始するので、自動検出ではなく、手動による”一覧からドライバを選ぶ”を選択して、「次へ」をクリックする。

USBコントローラデバイスの認識開始

すると、次の画面で、”スタンダード Univeral PCI to USBホストコントローラ[4-21-1997]”が表示されるので、これを選択の上「完了」をクリックする。

Windows95 CD-ROMを要求してくるので、”c:\windows\system”フォルダ内にある”uhcd.sys”を指定。これで”USB Root Hub”などが認識されるが、まだ未認識状態。

なので、このまま手動で再起動を実施。すると、これでようやく”Univeral Serial Bus”デバイスとして認識してくれた。

USBポートのテストがてら、USBデバイス(マウスとか)を接続して認識させてみたいと考えるが、、、Win95で標準で認識してくれるUSBデバイスは皆無っていいほどない。なので、この段階での動作確認は不可(一応、USBポートに刺せばPnPで反応はしてくれる)。ひきつづき、USBストレージドライバのインストールに取り掛かる。

ところで、これから使用するドライバは、MSやUSBメモリといったメーカからの提供ではなく、フリーソフト(USB Flash Drive driver for Windows 95 OSR/2.1)である。このダウンロードページw95usbflash11.zipか95usbflash11.exeをダウンロードして展開する。

このデバイスドライバのインストールは、まずUSBメモリをUSBポートに接続し、
不明デバイスとして自動検知したあとに、ドライバのパスとしてこのフォルダを指定する。l

USBメモリ接続後に認識された不明デバイス
デバイスドライバのパス指定①

すると、さらに下図のデバイスとしてのデバイスドライバファイルのパスを要求されるので、再度同じフォルダパスを指定する。

デバイスドライバのパス指定

すると、下図のようにデバイスマネージャに”USB Mass Storage Port”が登録され、マイコンピュータ内にリムーバルディスクとして、USBメモリが認識される。
これをクリックすれば、中のファイルにアクセスでき、未フォーマットであればフォーマット実施して利用可能となる。

USBメモリの認識完了

5.PCカードスロットのデバイスドライバのインストール

次に、ノートPCの機能拡張の肝ともいえるデバイス、PCカードスロットを利用可能にするための手順をいかに記します。なお、これが完了しないと、次項以降のデバイスが利用できなくなってしまうという肝心な作業です。

現段階(Windows95インストール直後から、上記デバイスの認識作業完了まで)では、おそらくデバイスマネージャ内で、PCカード関連デバイスは、未認識?の状態になっていると思われます。(そうでなかったら、本作業は不要)

本作業前の状況

まずは、上図の状態から、デバイスマネージャ内の”その他のデバイス”から、未認識状態の”PCI Card Bus Bridge”を選択して、「ドライバの更新」を実施。

すると、デバイスドライバウィザードが開始するので、最初の画面にて、とりあえず「自動検出」を”はい”を選択して「次へ」をクリック。(これは、常套手段)

デバイスドライバファイルのパスの指定を要求してくるので、前作業「チップセットのドライバのインストール」で作成された”C:\drivers\w9x\supp\”内の”.\pcmcia\win9598を指定する。すると、下図のようにデバイスが認識される。

認識されたPCカードコントローラ デバイス
ドライバファイル”carddrv.exe”のパス指定(D:\WIN95)
正しく認識された結果のPCカードコントローラデバイス

ウィザード完了後、再起動の要求はないが、デバイスマネージャの”PCMCIAソケット”の中に利用不可のデバイスが残っているので削除処理(下図の”このハードウェア環境から削除する”にチェック)。そして再起動を実施する。

残ってしまった使用不可デバイスの「削除」処理

(ちなみに「その他デバイス」に残っている”PCI Communication Device”は、TP240のスペックからモデムと推定される。これはもう、国内インフラ的に使用できないので、”使用不可”状態のままにしておく。)

なお、動作確認については、次項以降の作業の実施でその代替とする。

6.CD-ROMドライブのインストール

一応このPCの用途としては、Win95マシンの出来上がり(自己満足)&即保管ではなく、Win95デモ機として、またVisualBasicなどで簡単なWinアプリを使って遊べるようにしておきたいと考えており、するとMS OfficeやVisualBasic(Visual Stadio)のインストールのためにCDドライブが欠かせなくなってくるので、オークションで落札時に付属でつけてくれたPCカード接続用のポータブルCD-ROMドライブを利用可能にする。

ここで認識させるのは、前述のとおりオークションで付属していた、Panasonic ”KXL-830AN” とする。

これは、外部電源が不要で、PCカードに接続するためのATAPIカードも付属しており(出品状態がかなり良かった!)、あとはただ差して付属のドライバを読み込ませればよいだけの事。後はいつものデバイスドライバウィザードが開始されるので、デバイスドライバのパスの指定を”A:\”にすればよい。

CD-ROMドライブ(KXL-830AN )のPnP自動認識
関連デバイスの認識完了(CD-ROMとSCSIコントローラ)
CD-ROMの読み込み

7.LANカードのインストール

以前に、TP385ED落札後に、LAN接続も想定していたので、オークションでTDK製 PCカード型LANカード”LAK-CD021BX”を落札していたこともあり、これをtp240で認識させてみることにした。当時のWin95ノートPCには定番的な製品で、Win95に対応したデバイスドライバも付属しているのだが、落札商品にもこれを含む付属品すべてと箱までついているという状態良好の品だった。ちなみに、TP385EDで使うことを想定しており、非CardBus対応PCカードスロットのノートPCにも使える 。

手順としては、PCがOFFの状態で先にPCカードスロットに挿入して起き、立ち上がったと同時に、デバイスドライバウィザードで認識させて、付属FDのドライバを読み込ませるとのことなのだが、この前に試した同じNICデバイスのPCI製CF-10Tの導入時に、しくじってドライバ導入中にフリーズさせてしまい、その後PCカード型NICを接続すると、フリーズしてしまうという状況に陥ったので、Win95を立ち上げた後に装着して、デバイスドライバウィザードでデバイスドライバを読み込ませることとした。

PCカード型NICの接続
デバイスドライバファイルは付属FD内の”WIN95”フォルダ内にある
デバイスの認識
デバイスドライバファイルパスの指定①
(ハードウェア)
デバイスドライバファイルパスの指定②
(NICのAPIドライバ)
NICとして認識完了

デバイスの認識が完了すると、引き続きネットワークの環境設定画面に遷移する。このページでは、ハードウェアの認識を本題としているため、手順としてはいったんここまでとして、LANに接続するための設定については、後日投稿する予定です。

8.最後に

以上で、遠い過去の遺物であったTP240を、 現在のパソコンと同じように使えるように、必要最低限のハードウェアデバイスを利用可能にするまでに至りました。

最後に、以上までの作業で作り上げてWindows95パソコンの起動までの動画をご覧ください。(もちろん、起動音も聞けます)

立ちあがれ、Win95!

次回からは、これらをフルに?活用するためのアプリケーション(ソフトウェア)の使用(レビュー)とLAN接続設定について、書いていこうと思います。

Win95のLAN接続設定

前の投稿では、TP240のPCカードスロットに、PCカードNICを接続させてネットワークデバイス(ハードウェア)として認識させたが、ここからは宅内LANに接続させるための設定作業内容を示す。

続きとなるので、
前提として、NICが正常に認識されていること。H/W的に接続されて、そのNICデバイスのデバイスドライバが読み込まれ、NICが利用可能な状態になっていること。

この状態に至った直後であれば、引き続きネットワーク設定のウィンドウが開いているままかと思われるので、そこから本書を読み進めること。

1.「コンパネ」>「ネットワーク」をクリックすると、下図のウィンドウが表示される。

LAN接続設定♯01 ※

※上図の状態は、NIC(ここでは、TDK製LAK-CD021BX)が初めて認識されたときの状態ではなく、次手順に記すとおりに不要なものを削ぎ落とし、必要なものを追加した状態である。 <削除するもの>

2.下記の各機能を追加および削除する。

<削除するもの>

  • (クライアント)NetWareネットワーククライアント
  • (プロトコル)IPX/SPX互換プロトコル
  • (サービス)NetWareネットワーク共有サービス

<追加するもの>

  • (クライアント)Microsoftネットワーククライアント
  • (プロトコル)TCP/IP
  • (サービス)Microsoftネットワーク共有サービス

3. 以上の追加・削除を実行すると、下図のようにあらたにシステムファイルなどのインストールが必要となるので、Win95インストールCD内の“Win95”フォルダを指定する。(当PCでは、D:ドライブにこのCDコンテンツをコピーしている)

LAN接続設定♯02

3. 前手順1.に示した図内のTCP/IPプロトコルを選択の上「プロパティ」ボタンをクリックして下図のウィンドウを表示し、NICを接続したLAN環境に応じた設定を行う。

LAN接続設定♯03

ちなみに、小生のLAN環境では、DHCPサーバを導入しており、自動でIPアドレス、デフォルトGW、DNSサーバの設定をしてくれるため、特に設定は不要でした。

4. コマンドプロンプトを開き、“winipcfg”コマンドを実行すると、下図のウィンドウが開き、前手順で設定したLAN設定情報が表示される。

LAN接続設定♯04

※小生のLAN環境のようにDHCPで自動取得の場合は、これによってDHCPサーバからIPアドレスおよびLAN設定が払い出されたことが確認できる。

5. DHCPサーバからIPアドレスが付与されているため、NW接続的にほぼ正常に接続していると考えられるが、念のため、PINGコマンドを打って、NW内の他ノードにつながるかどうかを確認する。

LAN接続設定♯05

結果、PINGが(ルータに)通ったことが確認できたので、NWに問題無くつながったことが確認できた。

次に、本作業の真の目的でもある、同一NW内に存在するWindows端末のリソースにアクセスしてみる。

その前に、準備作業として、接続先となる端末に共有フォルダを用意する。
ちなみに、本作業での前提条件は、共有フォルダを設けるWindows端末のOSは”Windows XP”である。※本書末参照

6.接続先端末にて、共有フォルダとしたいフォルダを右クリックして「共有」を実行し、“everyone”を(変更権限で)追加する。

7.前手順の共有フォルダにアクセスするために、Win95側は以下のように設定する。

以上、設定後、再起動を実施する。

再起動後は、ログインダイアログが表示されたら、新規のユーザアカウントを入力してログインする。

デスクトップ上にある「ネットワークコンピュータ」アイコンをクリックして、同ネットワーク内にある、前手順で共有フォルダを設定したWindows(XP)端末が表示されるので、これをクリックして、共有フォルダにアクセスする。

図中”Devterm01”が共有フォルダを設定したXP端末
XP端末の共有フォルダにアクセス成功!

※上記共有リソースへのアクセス検証においては、Windows XPとした。
小生はたまたまWinXP端末を保有していたため、今回のアクセス検証ができた。

実際のところ、現在において端末を用意することは、難しいと思われる。

とはいえ、Windows10など昨今のWindowsOS環境だったり、ADドメイン環境の場合、Win95端末からアクセスすることはさらに技術的に難しいと思われる。
(実際に、小生のLAN環境である、 AD環境配下のWindows10端末で最初試みたが、アクセスできなかった。これは、調べていくと、アクセスに必要なSMBプロトコルがデフォルトで実装されていなかったことをはじめ、その周辺技術も古くなって廃止されていたりするので)

なので、Linux端末もしくはSMB以外でのファイル転送サービスプロトコル(FTP・HTTP、TFTPなど)を用意したほうがいいかもしれない。

余力があれば、というかこれからWin95端末をいじっていくうえでどうしてもWinXPを経由したファイル交換が億劫になったら、その内容の記事を投稿しようと思う。

以上

IBM Thinkpad 240にWin95をインストールする~その1~

先の投稿にて、ひととおりThinkpad系ノートパソコンにWindows95OSを入れる段取りはわかったので、ここでは、3代目となる、本件用にオークションで落札した「IBM Thinkpad 240」(以下、TP240とも記載)をもとに、これをWindows95マシンとしてセットアップしていこうと思います。

まずは、必要機材について。

  • IBM Thinkpad 240(本体と電源アダプタ)
  • Thinkpad付属外付けFDD(この年代の外付FDDタイプのThinkpadであればほぼ共通)
  • Windows95インストールCD-ROM(TP240はUSBポートを持つので”with USB Support”、いわゆるOSR2を使用)
  • 上記インストールメディアに付属のセットアップ起動ディスク(もしくは、ほかのwindows95/98PCで作成した”修復ディスク”)
  • 作業用windowsパソコン(ネットにつながり、CDROMドライブが利用可能であること)
  • USB-IDE変換ケーブル(もしくは、同等の機能を有する外付けHDDケース)
  • 上記パソコンで作成したTP240用デバイスドライバ集(前述のThinkpad系デバイスドライバダウンロードサイトから 集めたもの)

このTP240をご提供いただいたオークションの出品者も、今の私と同じくWin9xのレトロPCを実現させて喜んでいたのでしょう。状態も良く、付属品が充実しており、かなり助かりました。(ありがとうございます!)

以下は、
Windows95マシンとしてセットアップ 後、できる限り便利に使えるようにするためのオプションデバイスとして、

  • PCカードスロット接続用CD-ROMドライブ(Panasonic ”KXL-830AN”やPioneer “PCP-PR24A”などATAPI-PCカードが付属する、本機体型番のTPと動作確認が取れているもの)
  • USBメモリ(数百MBの容量のもの。大きくても1~2GBまでのもの)
  • PCカードスロット用Ethernetカード(ネットにつなげてみたい!と希望するなら、TDK “LAK-CD021BX”やPCI”CF-10T”など)

以上をひっくるめてTP240をWindows95マシンとして構築していきます。

まずは、内蔵HDDが実装されたままのTP240本体に、外付FDDを取り付け、このFDDにセットアップ(修復)起動ディスクを挿入して起動させる。

懐かしいFDDの機械音とともにFDを読み込みはじめ、MSDOSが起動したら、そのまま”FDISK”コマンドを実行する。

A:\> fdisk

実行すると、 下図の画面が表示されるので、 「大容量ディスクドライブのサポートを使用可能にするか?」の確認メッセージが表示されるので、「Y」を入力する。

fdiskコマンドの実行①

すると、下図のFDISKのメニュー画面が表示されるので、まずは[4]を選択して、HDDの状態を確認し、まっさらななにもない状態でなければ、[3]を選択して、さら地状態にする。この上で下記の通りにパーティションを作成していく。

fdiskコマンドの実行②

当機では、1:基本領域(=C:)1000MB、2:残り拡張領域(このFDISKコマンドでは、2つのパーティションを基本領域で作成できないようで、かならず2つ目は拡張パーティションとなってしまう。)で作成する。 ちなみに後者の領域 (上図ではD:) は、 Win95インストールメディアの中身をコピーする先として使用します。

結果、下図のとおり。(注:下図は、すでに次の手順を実施した後の状態)

fdiskコマンドの実行

以上、パーティションを作成した後は、FDISKコマンドを終了させて、プロンプトに戻り、2つのパーティションをフォーマットしておく。

A:\> format D: (およびformat C:)

注)ここで、Win95をインストールする領域もフォーマットしないと、Win95セットアップウィザードの開始直前で、インストールする領域がないということで中断してしまう。

いったん電源を落とし、本体からHDDを取り出し、作業用パソコンにて、Windows95インストールCDの中身と、あらかじめインターネットサイトから集めたTP240用デバイスドライバファイル群を、フォーマット済みの領域にコピーし、これを再び本体内に戻す。

ちなみにこの作業、TP240だと内蔵HDDが筐体を分解しなくても、収納スペースのふたを開けるだけで取り出せるようになって、すごくやりやすかった。初代・2代目のTPだと結構ばらさないといけないから、その途中で筐体にヒビを入れてしまった。(本件、完成するまでに何回か失敗して繰り返し実施してたので)

また、起動ディスクを入れたFDから立ち上げる。今度は、D:ドライブに遷移して、Windows95メディアからコピーしたファイルの中から、”SETUP.exe”ファイルを実行する。

Win95インストールCDからコピーしたファイル

A:\>D:

D:\>setup.exe

直後、セットアップ開始|中断の確認メッセージが表示されるので、[Enter]キーを押すと、下図のようにいきなり画面が青くなり、自動でHDDのスキャンディスクが開始する。

内蔵ドライブのチェック

異常がなければ、これを[終了]させると、下図のようにWindows95のセットアップウィザードがGUIで表示される!

Win95インストール開始!

ステップ#1

注)承諾の後、もしインストール先のHDDに適切な領域がないと認識されると、この直後に中断してしまう。


ステップ#2
ステップ#3
ステップ#4

ステップ#5
ステップ#6
ステップ#7

下図において、後でドライバを手動で読み込ませるので、ここではすべて選択しない状態にして、「次へ」。

ステップ#8

下図の画面にて、デフォルトのまま「次へ」とする。

ステップ#9

下図の画面にて、起動ディスク(FD)を持っていない場合は、ここで作っておいたほうが良いが、ある場合や後で作りたい場合は、このステップを省いても良い。

ステップ#10
ステップ#11

下図の画面に遷移したら、100%に達するまでしばらく待つ。

ステップ#12

やっと、インストール完了! FDを抜いて、「再起動」! !

ステップ#14

ここまでいっても、再起動後に、Win95が立ち上がらないという問題が生じるケースはあるが。。。

再起動がかかり、Win95のインストールが成功していると、いきなり、下図の画面が表示されるので、しばらく待つ。

Win95の初期セットアップ#1
Win95の初期セットアップ#2

下図の画面において、プリンタは接続しないので、「キャンセル」をクリック。


Win95の初期セットアップ# 3

これでOSの初期セットアップ作業が完了。
再起動の要求メッセージが表示されるので、 「OK」をクリックして再起動する。

Win95の初期セットアップ#4 

問題なく正常にセットアップが完了したら、
再起動後、 いきなりログイン認証なしで、デスクトップが表示され、下図のとおり、「Windows95へようこそ」のウィンドウが表示されるはずです。

Win95の初期セットアップ #5

やった!懐かしい画面!!

って、いつまでたってもWin95の起動音が出ない。。。

それは当然、サウンドカードのドライバを当ててないので。。。

この続きは、次回へ。。。