ラズパイのウィンドウをリモート端末に表示

ラズパイ2であれば、かなりのスペックなので、直接コンソールでGUI操作をしていても気にはならないと思うが、ラズパイB+以前のスペックだと、非力なCPUのシングルコアだと、Scratchを使おうとするなら、かなりしんどい。

そこで、これをなるべく軽減させるために、Xwindowの機能を使って、ウィンドウ出力をX端末に表示させることにした。

<構成>
・ラズパイ(sshdとXwindowが起動しており、問題なくssh接続およびGUI操作が利用可能な状態であること)
・Linuxパソコン(X端末とするもの。こちらも、Xwindowが起動しており、問題なくGUI操作が利用可能な状態であること)
・上記ラズパイとLinuxパソコンとをつなぐLAN環境(WiFiルータで接続するのがりそうだが、それだとやはりそれなりに通信速度が必要)

<方法>
1.ラズパイ側にて、下記設定を行い、sshdのX11フォワーディング設定を有効にする。

root@ラズパイ:/etc/ssh# vi sshd_config

X11Forwarding yes ←ここがYesとなっていること(デフォルト)
X11DisplayOffset 10
PrintMotd no
PrintLastLog yes
TCPKeepAlive yes
#UseLogin no

2.上記設定中、”X11Forwarding yes”となっている状態で、sshdを稼働させていること。

3.、X端末にて、以下のコマンドを実行する。
root@X端末:~# ssh -q -X -C pi@<ラズパイのIPアドレス>

補足)sshのオプション{”-q”:アラートメッセージの抑制 ,”-X”:X11転送の使用,”-C”:圧縮}

また、ホストAのsshdにおいて、rootユーザでのリモートログインを許可する設定にしているのであれば、”pi”といった一般ユーザでなくrootユーザを指定すれば良い。

4.前述でオープンしたラズパイへのsshリモートコンソールにて、X端末に出力させたいXアプリケーションを実行する。(以下は、スクラッチを起動する場合)
pi@razpi ~ $ /home/pi/scratchgpio4/scratchgpio4.sh
(もしくは、pi@razpi ~ $ /home/pi/scratchgpio5/scratchgpio5.sh)

X端末やLANのスペックや利用状況にもよるが、しばらく待つと、実行したXアプリケーションのウィンドウが表示される。
(もちろん、表示速度は、X端末やLANのスペックによるが、直接非力なラズパイで直接GUI操作するよりもマシに)

以上

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