ここには、1980年代の日本のパソコンブームを牽引してきた、NCE PC-98パソコンの技術情報についてまとめています。
参考になれば幸いです。
私の所有する98パソコンの紹介
以前から、ほしいと思い続けていた98を、とうとう購入してしまいました!
You Tubeでたまたま、中古で入手したNEC PC-98を修理して動作させるなどといった投稿動画を見た後、久しぶりに見たヤフオクで今の98パソコンの相場ってどれくらいなんだろうと思い検索してみたら、ジャンクではなく動作確認されたものでも、1万円強の程度で落札できるようでした。しかも、たまたま見つけて落札できたもの(自機となる98)は、内蔵HDD・増設メモリ・486ODP込みで、1.4万円でした。
入手した98UX! なつかしの表示画面
そもそも、98がほしかった理由としては、現在のパソコンの原点についてイチから学びたいと思っていたからで、プログラミング(x86アセンブル)を開発実行できる98を探し求めていました。
<スペック>
以下に、自機のスペック(標準とカスタム値)を示します。
仕様項目 | PC-9801UX標準スペック | 自機の変更点 | ||
CPU | i80286 10/8MHz&V30 8MHz ※ディップSWにて切換えて起動 | 486コプロセッサ実装 | ||
内蔵ROM | モニタ96KB | |||
メインRAM | 640KB(最大6.6MB) | +2048KB(MELCO製2MB拡張メモリ実装) | ||
ビデオRAM | 128KBx2 | |||
テキストRAM | 12KB | |||
テキスト表示 | 80×25行|80×20行|40×25行|40×20行 (いずれも8色表示) ※ディップSWにて切換えて使用 | |||
アナログRGB出力 | 640×400ドット2画面4096色中16色表示 または 640×200ドット4画面4096色中16色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍 | 現在主流の液晶ディスプレイ (PCモニター)は、水平周波数が 31.5KHz以上に対し、 PC-9821 MATE 以前のPC98 シリーズ、PC-9801等では、水平周波数が 24.8KHz(24.5KHz)に対応しているモニタであること。 | ||
デジタルRGB出力 | 640×400ドット4画面8色表示 または 640×200ドット8画面8色表示 ※モノクロ時画面数はこの倍 | |||
漢字ROM | 漢字表示JIS第1水準漢字ROM、JIS第2水準漢字ROM および 拡張漢字ROM標準搭載 | |||
内蔵FDD | 3.5インチ2HD/2DD自動切り替えFDDを2台内蔵 | |||
内蔵HDD | 内蔵可(SASI) ※UX41は標準で20MBのHDDを内蔵 | |||
シリアルI/F | RS232C(DSUB25ピン-メス) | |||
プリンタI/F | セントロニクス社仕様(アンフェノールフルピッチ14ピン・メス) | |||
外付けFDD用I/F | 2HD(アンフェノールフルピッチ50ピン・メス) 8インチFDD外付け用I/Fはオプション対応 | |||
キーボード | C型キーボード付属(PC-9801Uシリーズ用キーボード) | 本体購入時付属してなかったため、別途RA/ DA/DX用のI型(106キー+15ファンクションキー+ソフトウェアCAPSロック)を購入して利用。 | ||
マウス | 9ピン角型バスマウス | |||
利用可能モニタ | CRT接続アナログRGB(DSUB2段15ピン)、デジタルRGB、B/Wモノクロディスプレイ(ライトペン接続可) | |||
サウンド出力 | サウンドFM音源3重和音、PSG音源3重和音の計6重和音8オクターブ/BEEP音 | |||
拡張スロット | 16ビットCバス×3スロット | |||
外寸[mm] | 398x335x128 | |||
重量[kg] | UX21:7.8 |UX41:9.1 | |||
発売時期 | 1987年10月頃発売 | |||
ラインナップおよび価格 | モデルUX21:当時¥348,000(3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵/SASIのHDD内蔵可) モデルUX41:当時¥545,000(3.5インチ2HD/2DDのFDD2台内蔵/SASIのHDD20MB内蔵) |