カラーボックスジオラマ作品#2:「ジャブローに散る、ジム」

カラーボックスジオラマの2つ目の作品は、これもファーストガンダムの名シーンのひとつとして誰の記憶にも残っていると思われる、ジャブローにて初登場のジムが無残にシャア・ズゴックにどてっ腹をえぐられるシーンにしました。

キットは、以下のものを使用しました。

写真左:HG 1/144シャア専用ズゴック |写真右:HG 1/144 ジム

前回の一作目で使用したカラーボックスを今回も利用することにしましたが、高さと奥行きの寸法が大きくて持て余してしまうので、高さと奥行きを詰めることにしました。(そのままの寸法だと、背景だけで費用と労力をかなり必要とすることが予想されたので。もうひとつの理由は、その上に別のジオラマ・ジャブロー地上戦モノを作る予定でしたが没)

まずは、各モデルのキットを素組み(仮組み)して、ズゴックはモノアイを、ジムは風穴が開く腹部にLEDを仕込んで、配線が目立たないように極力バーツの内部を通すようにした。 配線を終え、ちゃんと点灯することを確認できたら、接着>繋ぎ目消し>塗装を、忠実にしてくみ上げます。(シャアズゴックは、ガンガン戦闘してきたのでつや消しで、ジムはまだできた手ホヤホヤの初戦ということでつやありで塗装後、ウェザリング。

次に、ジムについては、どてっ腹に風穴を開けます。これには、やはり半田ごてを使いました。穴を開けるときは、今一度「ジャブローに散る」を見て、どの位置かを確認し、遠慮なく思いっきり、”程よく”熱したコテ先を、ジムの腹部に突き立てます。 穴の大きさは、ズゴックの拳(爪)が、入り込む位にまで広げます。

ちなみに、このときの半田こての温度は、プラスチックがなんとか溶ける程度に抑えること。高すぎると、プラスチックを焦がしてしまい、気分が悪くなるほどの悪臭を放ち、穴も爪といった物理的破壊ではなく、ビーム砲によって溶け出したような傷口になってしまう。 また、半田ごては、使用後に温度が下がったら、ツールクリーナの廃液溜りに漬けて、プラスチックを溶かして落としました。

そのあと、穴の周囲をプラバンの切れ端をエポキシパテで盛りながら固定して鉄板装甲の裂け目を演出。内部はアルミホイルで光が篭もるように内部に貼り付け、さらに爆発感が出るようスチールウールをほど良く詰めた。

ベースは、またアニメの該当シーンを見ながら、洞窟感が出るよう石粉粘土と水溶き石膏を使って成型し、塗装は洞窟内のウエット感が出るよう、クリアを仕上げに吹き付けた。

完成したベースに二体のキットをそれぞれのポーズをとらせて関節各位に目立たないよう瞬間接着剤で固定したうえで設置。

最後は、キットそれぞれに通したLEDの配線も目立たないようキットの裏手を這わせてベースに穴を開けて、ボックス外に引き出すようにして、+線と-線を束ねて電池ボックスに接続。

以上で、完成!