交響詩編エウレカセブン

<作品情報>

ジャンル :ロボットアニメ
原作     BONES
監督     京田知己
キャラクターデザイン     吉田健一
メカニックデザイン     河森正治
音楽     佐藤直紀
アニメーション制作     ボンズ
製作     毎日放送、ボンズ、Project EUREKA
放送局     毎日放送ほかTBS系列、BS11
放送期間     2005年4月17日 – 2006年4月2日
話数     全50話

自己評価:4点(5点満点中)


 

感想
ロボット(AFL)やキャラクタ構成が、あのエヴァンゲリオンのようで、最初は続けて見るつもりはさらさらなかったが、
日曜の朝という時間帯は、テニススクールに通っているころのスケジュールと一致してて、起きて準備する間に見ていた。というよりも、BGMのような感じでかるーく見ていたが、見ているとストーリやキャラクターがよく、オープニングやエンディングソングが、日曜の朝や空を翔るAFLのシーンとマッチしていて、それで次第に気になるようになり、次第にはまって見ることとなった。

本作品の不評な点として、「エヴァンゲリオンの2番煎じ」やら「時間帯」やら「用語がたくさん出てきてわけがわからない」であることがよくあげられる。
やはり、日曜朝のまったりとした時間帯に、あれだけ複雑な舞台設定のドラマは、ターゲットが主人公と同世代の子供にしていたとしても、難しく正直無理があるかと思われる。わたしも、朝支度をしながら見ていたので、ライブで見ていたときは、???というところが多々あった。でも、そんな認識でも楽しむことができ、最終回には、かなり感動することができた。
が、改めてインターネットの動画配信でじっくり続けて見直すと、いずれもが払拭され、この作品のよさが再認識され、この作品のすごさを知ることができ、さらに強く感動できた。

エヴァンゲリオンが、世界の危機だといいながら、結局主人公の自問自答の解消で終わったという、ちっぽけで話題性だけを求めただけの卑怯な作品感とはま逆で、初話から最終話までトータル的に作品としていい流れになっていたと思う。
あるいみ、エヴァンゲリオンもまともなストーリ構成にしていたら、これだけにはなっていたと思われる。
私としては、エヴァ<<エウレカだと思う。

ロボット&”ボーイ・ミーツ・ガール”という、子供向けアニメの典型的なキャラクタ構成であるが、主人公を取り巻く周囲のキャラクタの人間性が個性となって現れて、見ていても秋の来ないものだった。

結局、劇中でも恥ずかしげもなくハートマークで”愛”をあらわしていて、安っぽい感も見受けられるが、ただの少年少女の恋愛だけにとどまらず、親子・家族・仲間・自然・世界などさまざまな愛の形がストーリのイベントとしてちりばめられ、ストーリーの流れにはまっていたので、見ていて飽きがこなかったと思う。

いまどきの美男美女カップルではなかったのが、見ていて心地よかった。
(かなりの)メカ好き(ほぼ本職)で、かっこいいヒーロー的なオトコにあこがれるが、それに対してまるっきり慣れそうにない平凡な少年が、がさつでいい加減だがかっこいい仲間たちとの生活して、ともに戦うことで、主人公の男の子は精神的に成長して、最後には、その大人たちをも羨むオトコに成長したことが、各話のイベントを通じて納得ができるような、ストーリーだった。

少年少女の恋愛の中にも、見た目が普通でなくなっていく・最終的には人間ではないとわかってしまう少女に対して、強く純愛を貫き通せた主人公にすごーく共感が持てる。

やはり、生と死を暗に表現しているのではないかとおもわれ、そんな重さも含まれていたと思う。

各話のストーリで唯一気になったのが、クライマックスに向かう直前で、下っ子ーステートのメンバーでサッカーをやるというものだが、最初はなんで??って、クライマックスに向かうところで、どうでもいい話を!エンディングを決めるのに時間がなくて、その時間稼ぎか?と思っていたが、改めてみるとそれがこれから向かっていくオモターイ内容に突き進む前の視聴者への小休止として用意されていたものであるのであれば、計算されてるなあーって思われる。

自分もこんな純愛やさまざまな愛に囲まれてたら、、、と強く思う。
最近のアニメでいいものは、使っている音楽もいい。
最近のアニメは、どうも主要キャラクタが、美少年少女で描かれ、決まったパターンのキャラの子供ばかりで構成されているだけでない点がよい。
めがねをかけてて才色兼備だがボケてる女キャラや、やたらぶりっ子、やたら長髪で2枚目で無口で、かっこいいせりふしかいわないキャラはない。

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