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MS-DOS 3.3Dのインストール

じゃあ、早速はじめようか!!って、プログラム開発環境のためのツールプログラムやコンパイラを、今回購入した98UXにインストールしようと思ったら、、、、
インストールに失敗!

「何でだろう!?」と、わずかな知っているかぎりのコマンド(CHKDSK)で調べてみたら、なんと空き容量が1MB程度しかないとのこと。。。

本来、スペック上”20MBも”あるはずのHDDが、なぜか5MBしか認識していない。中身がすり返られているのかと筐体をあけて確認したところ、”D3126”の型番が記載されているので、そうではないらしい。。。(ここにもディップスイッチがあったのでこの設定かもと疑うも、どのような設定内容かの資料が見当たらない。

「早く言ってよ~!」(某名刺管理サービスのCM口調で)とつぶやけど、そこは(ここまで動作できているので)仕方ないか・・・と出品者への怒りはなく、あきらめて動作確認用としてインストールされていたMS-DOS5.0Aを潰して、オークションであらかじめ購入しておいた、MS-DOS3.3Dを入れなおすことにした。

(本来の目的は、「ネットワーククライアントOSを作る!」の予定)

インストールはいたって簡単で、MS-DOS3.3Dの1枚目のフロッピーディスクを入れて、起動させるだけ。

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最初に既存のパーティションを削除して、クリーンインストールする。

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表示に従い、2枚目・3枚目のフロッピーをいれてゆき、インストール処理が完了。

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再起動させてシステムが立ち上がるかを確認。。。問題なし!

再度、空き容量を確認したところ、それでも、2MB未満とフロッピー2枚分にも満たなかった。
これでも 実機で開発するのは困難だ。。。

またオークションで希少で価格の安くない内蔵HDDを落札するか・・・。でも、これだといつかは壊れて交換もできなくなってしまう。このことを想定して、当初から最終的にはCF化(SCSIボードを増設して、SCSItoIDE変換アダプタをかませて)しようと目論んでいたのだが、この段階で追加投資して増設するのも気が引ける。。。。

やはり、更なる出費を覚悟して増設するか。。。と思うも、その前にちょっと試しておきたいが思いついたので、それ先に試してみようと思った。

当初から、開発するに当たっては、コーディングは使い慣れているWin端末(Windows7 32bit)でおこない、これをフロッピーで実機に移して、コンパイルする作業イメージで考えていた。
(98を設置している場所が高い位置にあり、立ち作業でコーディングするのはさすがに無理だし、部屋のレイアウト変更も考えたがこれに手を出したら、別な方向で余計なコストがかかり本末転倒になるので)

だったら、クロスプラットホーム開発でできないかと、あれこれ調べたところ、PC98版MSDOSエミュレータなるものがあることを知り、これを前述のWin端末に実装して、コーディングからコンパイル・デバッグまでできるようになり、実機では実行するのみと、作業効率もよくなるのでは!!ということに考えが至った。

なので、次の話題としては、このエミュレータを使った開発環境の構築について記述していこうと思います。

往年の名機PC98のオーナーになりました!

平成最後のこの時期に、かねてから念願の、NEC PC9801シリーズ(以下、98”キューハチ”)のパソコンを、某オークションでなんと、1.5万円程で購入しました!

入手した98UX!

”98”といえば・・・(このページをご覧になっている方なら言わずもがな)、

昭和57年(1982年)に、NECから日本純正のビジネス向けパソコンとして発売!

この時期から日本は、第一次パソコンブーム(”ホビーパソコンブーム”とも呼ばれる)が訪れ、私もこのご時勢にあやかり、(当時のパソコンメーカ御三家のひとつ)シャープのX1-Fを小学生ながら持ってました。(もちろん、お年玉貯金+親の援助で購入)

ちなみに、このパソコンは民生向け(ホビーユーズ)で8ビットパソコンでした。NECは、これに対抗するパソコン製品として”88”(PC-8801シリーズ。通称、”ハチハチ”)を発売するなかでのビジネス用としての98は16ビットでした。

しかし、結局のところ、これらのパソコンは、ゲーム目的(これを作るヘビーユーザと実行して遊ぶだけの”LOAD&RUNer”を含めて)で使用されることが大半で、後に訪れる”ファミコン”ブームによって、終息させられてしまいました。

それから、しばらく月日が経ち、私が大学生ごろには、国内パソコンメーカも淘汰され、88のゲームソフトウェアを引き継いだ98は、もはや日本市場のほとんどを占めるくらいと言われるほど広まっており(第二次パソコンブーム)、入学した工学系の大学の実習場にあったパソコンも”98”で、これが私と98が出会うきっかけとなりました。(この98は、たしか”BX”というモデルだったか)

それからは、大学の講義・実習や研究だけに留まらず、自習のために学生ローンをしてまでノート型98(98Note NS/R)を購入しては、日夜いろいろ弄繰り回していたことを覚えています。(C言語による制御プログラミングを少々、大半は性能アップに励んでました)

ちなみに、この第二次パソコンブームは、パソコンを構成するH/Wが世界共通の公開仕様となって安価になったDOS/V機パソコンの登場と、95年にあの”Windows95″が登場することによって、13年間の長い繁栄に幕を下ろすことに。。。。

そういった古きよき頃の思いが、平成時代の終わりに急に強くなり、たまたま検索して見つかったオークションサイトで出品されていた”PC-9801UX”を見つけるや、速攻で落札しました。

ちなみに、飛びついた理由は、、、

以前から購入するなら、初代98で8086アセンブラの勉強をするか、98の最後となった”BX4”を買って今こそ業界標準OSとなったWindowsの原点ともいえるWindows95を再現させるかのいずれかと迷っていたのですが、しかしすでに思いとしては、両方手に入れようというところにまで熱くなってしまってました。

しかし、2台を置くほど部屋にスペースはなく(なんせ、プラモ製作で使用していた塗装ブースや塗料・工具もあるので)、後者は仮想化で何とかしよう考え、前者を入手しようと思っていたのですが、当時できなかったゲームもやりたいなあって思うようになり(秋葉原の@BEEPというお店に影響されて)、検索して見つけた98は、V30という8086互換CPUとi286の2つのCPUを持ち、なおかつ出品者が486にオーバードライブさせているし、当時の旧規格のHDD(SASI)搭載で、メモリも増設していて、1.5万円とコスパよすぎる!という至れり尽くせりのスペックで、両方のやりたいことをこの1台でかなえられる!ということで、落札ボタンをポチりました。。。

とはいえ、本体だけだったので、落札後、モニターとキーボード(ほかにも、マウス、LANボード、MSDOS)を立て続けに落札。もう、歯止めは利かず、調子に乗ってポチりまくり!! この結果、総額5万円程度の出費となってしまいました。(とはいえ、優良な98専門の中古ショップで購入すれば本体でこれくらいの値段です)

本体とキーボードが到着したら、自宅にある一番古い液晶モニタ(こちらもオークションでかなり前に購入)に早速つなげて、電源ON!

画面に表示されません!!(なぜだ!???)

そういや、、、この手の98は、ディップスイッチによる設定が必要だった!!

本体正面下のパネルを空けると

この設定方法をいろいろググッて、設定しなおしてみたところ・・・・

無事映りました!(懐かしい、角ばったキャラクタ文字が。。。しかも商品がよくて、内蔵HDDには、MS-DOS5がインストールされていた)

出品者に感謝!!

このディップスイッチの設定方法を含め、私の98に関する詳細(技術情報)については、今後別のページにまとめていこうと思います。

乞うご期待!