ラズパイの初代B+, 2代目model B の USB ポートからの電源供給量はデフォルトでは、全ポート合計で500ないし 600mA までに制限されています。
しかし、ラズパイ Model B+以降からは、スペック的に全ポート合計で 1200mA(1.2A) まで出力できるよう設計され、/boot/config.txt の設定によって変更することができます。さらに、Raspberry Pi 3からはデフォルトで1.2Aとなっています。
ラズパイモデル | USB ポート最大合計電源供給量 |
Raspberry Pi Model A | 500mA |
Raspberry Pi Model B | 500mA |
Raspberry Pi Model A+ | 500mA |
Raspberry Pi Model B+ | 600mA |
Raspberry Pi 2 Model B | 600mA |
Raspberry Pi 3 Model B | 1200mA |
Raspberry Pi 3 Model B+ | 1200mA |
※ラズパイ・ゼロの USB ポートの電力供給量が 1200mAに対応しているかは不明。
1200mA にすることで、USB機器をやたらと接続して、電力不足によって、起動できなかったり、動作が不安定になったり、リセットがかかったりしていた症状を解消してくれます。(USBポート全てに、キーボード+光学式マウス+WiFiドングル+USBメモリであれば利用可能。)
とはいえ、バスパワーのポータブルHDDは厳しいかと思われ、不足したらデータ消失のリスクが大きいので利用は避けたほうがいいかと思われます。
設定:
/boot/config.txt に以下の内容を追加します。
max_usb_current=1
最新の kernel では max_usb_current=1 だけ追加してください。
なお、古い kernel では
safe_mode_gpio=4
を追加する必要があったが、現在では追加不要。
/boot/config.txt を変更後、再起動(シャットダウン&電源ON)してください。
注) 変更後、ラズパイ本体への供給電源は、
2A 以上の電力を供給できるものに交換すること。