復活!自作パソコンのススメ-はじめに

パソコンの自作といえば、、、、最後に行ったのが、今から10年くらい前に、自宅のファイルサーバを移行するために作ったファイルサーバの自作PCだったと思う。。。。ファイルサーバなので、低スペック(CPUはPentumⅢ)でディスクが複数あればよく、今までの自作PCや中古品の部品を寄せ集めで作ったものでした。(RAIDコントローラやハイタワーのシャーシは購入することになりましたが)

それからは、もっぱらコスパのよい中古PCを購入するようになって、あんな時間とお金を浪費する行為なんて馬鹿馬鹿しいと思って、全然やってなかった。

(たまたま自分が購入した中古PCに、ハズレがほとんどなかったのがよかったのでしょう。また、巷では自作PCがゲーム用を目的としたとんでもないお化けスペックで競い合っていたのも馬鹿馬鹿しくて付いて行けなかった。)

ところが、ここにきて、平成の時代も終わりを迎え、定年への道のりも折り返し地点を過ぎた時期、今の職場で将来的なことを考えると、その後の人生に不安しかなく、時すでに遅しかも知れないが、改めて技術者に戻ろうと決心し、IT業界の新しい製品・機能・技術を勉強しようと、再構築が容易な仮想化基盤による検証環境が欲しくなり、格安で簡単に構築できる仮想化基盤を実現させるPCの購入計画を立てることにしました。

要件としては、

  1. 中古PC・サーバか、無理に冒険しない既知の相性が認められた部品構成での自作PCのいずれかとする。
  2. 初期導入費用は5万円以内で最低限の検証環境が実現できること。
  3. 最低限の検証環境とは、5・6台ほどの仮想マシンが作成でき、このうち3台ぐらいを同時起動可能なスペックとする。
  4. 最終的には前項3のスペックの倍近くまで実現できるまでの拡張性があること。
  5. 検証に使用する仮想マシンは、Windows 2013 Server ×2+Windows10×2+Linux(CentOS7)×1ないし2の構成とする。

とした。

これから、具体的に必要なH/Wスペックをざっくり考えると、、、

まずはCPUは、基盤処理分:1+同時起動の仮想マシンの台数:3=4コアとハイパースレッディング有の4コア8スレッドのCPUとする。

次にMEMは、基盤機能用に1GB+仮想マシンのOSが稼動に十分なMEM容量1GB×同時稼動の仮想マシン台数:3=4GB以上

HDDは、当面使用するに当たって必要な仮想マシンの作成台数が5~6台で、1仮想マシンのOS稼動に必要なシステムディスク容量が80GB、さらに仮想化基盤用の容量も80GBとすると、計480~560GB(仮想マシンのスナップショットを取ることを考えると厳しいかも)

以上から、該当するスペックのPCを探してみると、、、、

中古PC&サーバ市場だと、4コア8スレッドとなるとCore i7の中古PCか、同等のXeonの中古サーバとなる。さらに拡張性を加えると、中古PCはCPUの拡張性が難しい。また、5万円以内でとなると中古サーバも難しく、ラックマウントタイプなどの筐体のタイプや大きさを今の部屋のスペースから考えると選択するには躊躇してしまう。(Dellのラックマウントサーバが捨てられずに残っているし)

一方、自作PCとすると、拡張性と金額からもCorei7は難しく(オークションサイトでも現時点では困難であった)、Xeonプロセッサであればなおのこと。

諦めかけて、興味本位で今時分の自作PCのトレンドを調べていたら、IntelではなくAMDのRyzen CPUを発見!この製品ラインナップはまさにこの計画実現にうってつけ!(AMDはいままで、M/Bをはじめintelアーキテクチャで使えてたパーツが使えないといった問題やソフトウェアでもうごかないものがあるとかの悪いうわさもあったので、あえて手をつけないでいた。)

4コア8スレッド~8コア16スレッドまでのラインナップ(ThreadRipper除く)で、対応するチップセットが共通(=同一M/B)していた。

あとは、価格を調べて、予算に見合うお手ごろなRyzen CPUを探すと、、、、Ryzen5 2400Gが有力候補に。

(ちなみに興味をそそった、最上位のThreadRipperは、32コアとすごいがソケットタイプも違うので別物)

以上で大まかなH/Wスペックが決まったので、この環境で稼動可能な仮想化基盤ミドルウェアを選定してみると、

現在仕事でも使用しているVMware で無償の「VMware hypervisor」だと、メーカサイトにある適合H/W検索ページで、AMD Ryzen CPUは対象に入っていなかった。

LinuxOS上のXenも一瞬考えたが、一度も触ったことも導入したこともなく、すぐに利用可能にするのは困難だろうと判断して却下。

最後に残るのは、Windows OSのHyper-Vだが、こちらも直接触ったことはないがIT業界の展示会で見たりちょっと触ったりしたことはあった。また、Hyper-V自体、勉強目的のひとつでもあるMS資格取得に含まれるので、これを機に勉強しようと考え、Windows OSであればAMD CPUの構成でも問題なく動くだろうから、Hyper-Vを採用することに。

とはいえ、念のためAMD CPUプラットホームでのWindows OSの動作確認情報のページで探して調べてみると、Windows 2012 R2 ServerとそのHyper-V機能、および仮想マシンで使用するWindows 10での対応の有無を確認したところ、Ryzen CPUはいずれも有とのことでウラが取れた。(Win10の場合、1703以降であれば、Ryzenの2xxxシリーズに対応とのこと)

ちなみに、WindowsOSは、MSDNサブスクリプションの特典ライセンスを使用することとする。(仮想マシンの台数から、DataCenter エディションが必要であり、個人での購入は金額的に無理)

以上で主要なベースパーツ(CPU+M/B)が決まったので、Amazonサイトを使って、稼動に必要なパーツ(MEM、HDD,CPUファン)で相性や評判がよいものをチョイスして見積もってみたら。。。(以下、当時の金額)

CPU: AMD Ryzen5 2400X +純正CPUファン付=¥18,446

M/B:ASRock B450 Pro4=¥9,979

MEM:Crucial W4U2400CM-4G(2枚組。計8GB)=¥ 8,550

システムディスク:Crucial SSD 120GB BX500=¥ 3,412

合計=¥40,387

仮想化基盤となるWindowsOSをインストールするシステムディスクにSSDを選んでもこの金額!

ちなみに、仮想マシン領域用ディスク1TBを新規購入(¥6,000程度)しても予算内ちょうどで収まった。

(今回は、500GBの空きHDDが余っていたので、これを使用することにした。あと、いちからPCを自作すると、PCケースや電源も必要であり、さらにはグラフィックボードなどの拡張カードやコネクタやケーブル類などなんだかんだで細かい出費がかさむので、初心者の方はご注意を!)

年末は、予想外の出費が発生したので、購入は消費税増税前(ほんとにするの?)の3月頃を予定。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です