Windows95の復活!!(その2)

では、早速Windows95のインストールにとりかかります。

必要なものは、製品版パッケージに同梱の「Windows95 With USB Support(OSR2)インストールメディア」と「Windows95起動ディスケット」。

Win95インストールメディア一式
Win95インストールメディア一式

そして、このWin95OSのインストール先となるシステムドライブ。

Win95インストール先HDD
Win95インストール先HDD

使うメディアは、上図のようにCF-IDE変換コネクターに取り付け、さらにこれをターゲットPCのIDEケーブル(今回Win95をインストールするPCが特殊な構造のため、内蔵HDDリムーバルキットを使用)に接続して使用する。

なお、Win95をインストールするシステムディスクには、前回の前提仕様から2GB未満なので、できるだけ小容量のHDDを探したんだけど、やはり今の時代数ギガのHDDなんて化石品。ヤフオクでも動作未確認の癖に5,000円以上もする。

博打で購入するのはリスクが高すぎるし、 生誕半世紀後の復活祭を想定して、それまで動きつづけてくれるような耐久性(というよりも耐衝撃性)を考慮して、HDDではなく、 ちょうどよく持ち合わせていた1GBの CFカードを使用することとした。

コレクションとしてのWin95PCであれば、1GBの容量もあれば容量不足になることは皆無だろうと、CFカードをすべて使うつもりだったのですが、ここでWin95導入で一番の問題点に引っかかりました。

それは、Win95CD-ROMで直接ブートできない!さらには読み込むことすらできないい!!ということです。

今というか、わたしがPCをいじり始めたかなり前からもこんなことはなかったはず!なのに、インストールの最初からつまづくなんて屈辱的!!

とはいうものの、そもそも小生、Win95パソコンなんて、一度も組み立てたことがないのです。この歳でWin95は初体験なのです!(それを思い出しました)

当時の皆さんはどうしていたんだろうと、いろいろググってみたところ、、、

  • Windows95起動ディスケット(FD)でまずはPCをブートする。
  • このFDには、あらかじめCD-ROMドライブのドライバを追加して利用可能にすること。(一応、記載済みであるが、インストールするPCのCD-ROMドライブの接続構成においては、要修正となる)

” Windows95起動ディスケット”のAutoexec.batおよびConfig.sysの中を開くと、前者には”MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /K /M:10 /L:R”の一行が、後者には”DEVICE=KMEATAPI.SYS /D:MSCD001 /P:S /O:M”の一行が記載されているとともに、それぞれの実行ファイル( MSCDEX.EXE )およびシステムファイル( KMEATAPI.SYS )も同ディスケット内に存在することを確認できたので、とりあえずこれでよいかと思い、インストール開始!

しかし、、、、なぜか、このPCに実装している光学ドライブは、DVD・CD-Rドライブで、付属のブートFDでは認識されなかった。

なので、ググりながらいろいろとオプションの値を変えてみるが、 どうやっても利用可能にすることができなかった。

そこで、いろいろとWin95インストールについてググりまくると、未来の私と同じ状況を、先人も経験している方が少なからずいたようで、その先人の知恵を拝借して、以下の代替手順でWin95インストールを実施することにした。

まず、(1GBしかない)CFカードを2つのパーティションに分けて、一方をWin95をインストールするシステムドライブとして、もう一方にインストールメディアの内容をまるごとコピーします。

なお、小生は、このパーティション作成作業を、LinuxPC(PCカードスロットを持っているノートPCがこれしかなかったというのが理由)で下記パーティション構成を作成した。

pi@debian:~$ sudo /sbin/fdisk -l
Disk /dev/sdb: 999.1 MiB, 1047674880 bytes, 2046240 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x9f1e6ca8

Device Boot Start End Sectors Size Id Type
/dev/sdb1 * 2048 1050623 1048576 512M 6 FAT16
/dev/sdb2 1050624 2046239 995616 486.1M 6 FAT16
pi@debian:~$

ポイントは、パーティションタイプをFAT(16)にすることと、システムドライブ用のパーティション(sdb1)をブート可能に設定すること。

参考)この作業は、Win95インストールメディアのブートFD内に実装されている”FDISK”(もしくは”PHDISK”コマンド)を使うことにより、(本手順よりも簡単に)パーティションを作成することができると思われる。

このCFカードをLinuxPCから取り出して、Win95にするPCに取り付けた後、電源をONする!

まずは、このCFカードが使えるかどうか、すなわち、(ブート中、”DEL”キーを押して) BIOS画面を表示させて、CFカードが内蔵IDEのドライブと認識できていることを確認する。

認識できていたら、あらためてwindows95 のインストール作業を開始します。

まずは、ターゲットPCのFDDにブートディスクを挿入して、このFDからブートさせます。(もし、このPCに実装しているCDドライブが認識できそうなものであるなら、CD-ROMのほうも、挿入しておくこと)

ブートしてしばらく待つと、(やはり)”CDドライブが利用できない状態のため、「Windows95のセットアップを実行するか?”の確認メッセージが表示されるので、ここで中断するための”N”を入力する。

Win95をインストールするターゲットドライブを確認するため、下記コマンドを実行する。

>fdisk /status

実行結果にて、(ターゲットPCに前述の1GBのCFカードしか実装されていない場合、)ひとつのディスク(ディスクNo.1)の総容量999(Mバイト)が表示され、C:ドライブとD:ドライブが表示されていることを確認する。(さらに、fdiskコマンドを単体で実行すると、選択形式でさらに詳細の情報が表示される。ここでパーティションを作ることも可能)

下記のコマンドを実行して、システムドライブをフォーマット(システム不要の通常フォーマットで)を実施する。(C:ドライブが通常インストールターゲットドライブとなる)

>format c: /v:W95SYSvol

ちなみに、/vオプションは、ボリュームラベルの記述を表す。(なくてもいいです)

Windows95をインストールを開始するには、あらかじめCFカードを2つに分け、ブートパーティションにしなかったほうにコピーしたWin95インストールCD-ROMのファイルの中から、”SETUP.EXE”を実行します。

>D:
>SETUP.EXE

最初にchkdskが走り、ターゲットドライブに以上がないことを確認して終了すると、立て続けに、Windows95セットアップウィザードが開始します。(この進め方については、失敗するようなことはないかとおもうので省略します)

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