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ThinkpadノートPCをWin95マシンにする

ここでは、いままで行ってきたWindows95のインストール作業で得られたスキルと経験を生かし、私の大好きな”IBM Thinkpad”(ノートPCといえば、Thinkpad!とくにXシリーズ)にWindows95をインストールすることにしました。

歴史が長く幅広いラインナップを有するThinkpad製品シリーズから、この事案の要件にできるだけあっている製品をできるだけ安く見つけるために、いつもお世話になっているヤフオクの出品商品の中から、その時点ベストフィットなものを探し出すこととしました。

そして、最終的に購入したのが、「IBM Thinkpad 240」なのです。

しかしながら、実のところ、すぐに「IBM Thinkpad 240」に決まったわけではなく、その前に2台ほど購入しております。その経緯を簡単に以下につづります。

初代は、Thinkpad 385ED。これは、CPUはMMX Pentium、HDD、FDD、CD-ROMドライブ、PCカードスロットをすべて筐体に内蔵するオールインワンタイプのノートパソコンで、バンドルOSはWindows95と、この事案を実現するにはもっともふさわしいスペックであった。ただし、USBポートとPCカードスロットはCardBus非対応というのが残念なところ。

これを、ヤフオクで見つけるなり、スペックをチェックの上、付属品や状態も悪くなかったことから、¥5,000ぐらいで落札。

商品が到着すると早速開梱して、押し入れに眠っていた手持ちのFD版Win95インストールメディアでインストールを開始。最初は快調進んでいたのですが、6・7枚ぐらいのところで、FDを読み込まなくなってしまった!

やはり壊れていたか。。。とあきらめ、FD版に付属のブートFDと、手持ちにあったWin95インストールCDを使って、再度インストールを試みることにしました。

ところが、(当然なのかもしれませんが・・・)FD版のブートFDには、CD-ROMドライブのドライバなどは組み込まれておらず、CD-ROMの中にアクセスすることもできませんでした。。。。

そこで、先人達のお知恵を拝借しようとググってみたところ、内蔵HDDをシステムインストール領域と、Win95インストールメディア内のファイルをまるっと単にファイルコピーしておき、ブートFDで起動後、Win95インストールメディア領域に移って、そのなかのSETUP.exeを実行することでインストールが実施できるとのこと。

これを試してみようと、385EDを分解して内蔵HDDを取り出し、これをLinuxパソコンにUSB-IDE変換ケーブルを介して接続して、”fdisk”コマンドで、上述のとおり2つの領域に分けて、パーティションを作成しました。

# fdisk -l
<省略>
Disk /dev/sdc: 2.9 GiB, 3080060928 bytes, 6015744 sectors
Disk model: -23080
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x3289f072
Device Boot Start End Sectors Size Id Type
/dev/sdc1 * 63 4096511 4096449 2G 6 FAT16
/dev/sdc2 4096512 6007679 1911168 933.2M 5 Extended
/dev/sdc5 4096575 6007679 1911105 933.2M 6 FAT16
root@yspc465:~#


root@yspc465:~# mkdosfs -c -v -F 16 /dev/sdc1

root@yspc465:~# mkdosfs -c -v -F 16 /dev/sdc5

※上記のように、3GBの容量を1つの基本パーティション(1GB)と1つの拡張パーティション(2GB)に分け、いずれもパーティションタイプを”FAT16”(ID:6の方)で領域を確保。(後者のパーティションがインストールCDの中身をコピーする先となる)

※また、ポイントとしては、/dev/sdc1のブートの*マークがついていることと、スタートセクター位置が”63”ところでしょう。ここに、Win95をインストールすることになるのですが、このような構成になってないと、インストールできても起動できないという失敗状態に陥ることに。

そして次に、それぞれをFAT16形式でフォーマット。(ただし、ddコマンドでコピーする場合は実施不要)

ちなみに、ここでなぜあえてLinuxパソコンを使ったのかというと、まず1つは、自身が普段使用しているノートパソコンがLinuxであったということ。もちろん、光学ドライブが使える・使いやすかったこと、当初はddコマンドでCDの中身をイメージコピーする方法で考えていたためです。

インストールメディア領域(2GB)のほうに、FAT16でフォーマットしたのちマウントして、そこに Win95インストールCD 内のすべてのファイル&フォルダを、単純コピーして移した。(最初のころは、ddコマンドでインストールメディアのイメージコピーで行っていたが、300MB程度しかなく、さらに後述のドライバファイルを追加で格納することになるので、先人の経験を参考に、単純ファイルコピーに切り替えました。)

(のちの投稿では、パーティション作成やフォーマットは、セットアップ起動ディスク(またはWindows95や98OSで作成した修復ディスク)からも実行しています。そしてこの後、PCからいったん取り出し、普段使用されている別のWinPCに、USB-IDE変換ケーブルなどでつなげ、インストールCDの中身をコピペするというように、手順変更。)

以上、先人たちの知恵を拝借して、Windows95のインストールはつつがなく終えることができ、久方ぶりに念願のWindows95の起動画面を直に目にすることができました!とても感慨深いです!!

しかしながら、その感激もつかの間、待っていても、あの起動音が流れてこなかった。。。。

これは、デバイスマネージャを見るとかなりの数の不明デバイスが存在し、認識済みのデバイスの中から、サウンドカードデバイスが見当たらないので、その不明デバイスの中に埋もれていると思われます。当該製品に付属するインストールメディアでインストールしたのではなく、標準のWin95インストールメディアからのインストールなので、これは当然の結果。。。

そのドライバを入手するには、、、、とりあえずググってみたところ、あるサイトでThinkpad系のドライバをかなりの量を所蔵しているところを見つけ、そこからサウンドカードなど当該製品のWindows95用のドライバをもろもろダウンロードして、適用していった。

この努力?の結果、画面いっぱいに、あのWindowsの空に浮かぶ窓をデザインしたロゴと、その後から、あの起動音のピアノ音がフェードアウトしていくの聴いて、懐かしさのあまり感無量でした。

あとは、このWin95でプログラム開発を行うため、手持ちのVisual C++ 6.0や、歴史観を表すためだけに、わざわざオークションで Office97を 落札してインストールし、ますます当時のWindows95パソコンとしての面影がはっきり現れてきたように思えます。

あとは、さらに、データのやり取りがFDだと1.44MBしかないので、(当時は一部の大企業ぐらいでしかなかったと思われるEthernetでの)LAN接続も実現させようと、PCカード型のLANカード(TDK LAK-CD021BX)をさらにヤフオクで落札し、自宅LANのPCとPINGレベルでアクセスできるようになって、これから当時できなかった分たくさん遊び倒してやろうと大変満足していた矢先、

HDDから息切れかと思わせるようなヘッドがディスク上を一通り検出して元の位置に戻るときに発する異音が頻発するようになったので、内蔵HDDをCFカード化してやろうと、さらにヤフオクでCF-IDE変換コネクタや1GB前後のCFカードを落札して、HDDと交換しようと思ったのだが、これが悲劇を生む結果に。。。。

最初Windows95をインストールしたときの手順と同じく、パーティションを区切って、CDの内容をコピーしてそこからセットアップを開始させようと試みたのだが、何度やってもCFカードを認識してくれず、SETUP.exeにアクセスすることすらできない状態に陥ってしまった。CFカードを変えたり、CF-IDE変換コネクタを別のものに変えたりしても、状況変わらずという状態だったので、やむをえずこの追加計画は中止とすることにしました。

さらにこのとき、すでにこのノートPCの筐体にはあちこちでひび割れを起こしていました。落札当初は写真で提示された許容できる範囲であったのですが、おそらくHDDをCFカードにする計画で、何度も本体をあけたり閉めたりして、バキバキというかポロポロと、おそらく、経年劣化で当時の(現在と比べて) 粗悪なプラスチックが、脆くなってしまったのでしょう。。。 筐体のプラスチックは、ひび割れしてきてはそこからさらに破片となって、みるみるうちに、筐体のほとんどがバッキバキに割れて、とうとう筐体としての程を成さなくなってもはやボロボロ。。。。

なので、これでのWin95PC製作はあきらめ、分解してまたいつかヤフオクで同型のものが出展され他と機の修理用にとっておくことにしました。

それから1年もたたないうちに、Thinkpad 560Xが出品されていました。スペックを確認したところ、これもスペック的には385EDに引けをとらないほどの代物。こうなったら、もう即落札してGet!

ちなみに、この560Xのスペックを簡単に述べると、バンドルOSはWin95であるのは当然のこと、CPUはMMX Pentium、2.1GBの内蔵HDD、PCカードスロットはCardBus対応で、しかもUSBポートが付いているという、前述の385EDよりもおいしい機能が搭載!

しかし、FDDとCDROMドライブは、共に外付けになっていて、とくにCDROMドライブは(FDDのように専用インタフェースポートではなく)ATAPIインタフェースカードをPCカードスロットに接続するタイプでした。なお、落札したときの商品には運よく両方とも 付属品として 付いていました!

ただし、リカバリCDはついていなかった。。。。(また、先述のサイトからダウンロードしてこなければ。)

それでも、状態は良く、ひび割れも見た目確認できないほどであった。なので喜び勇んで、Windows95をインストールを実施。(方法は、前述の385EDと同様)

ドライバファイルも、365EDのときにお世話になったサイトから一通りダウンローすることができ、Win95インストール後、ドライバファイルを読み込ませていった。しかし、PCカードドライブのドライバが適用できず、正常に認識できない状態のまま、解決することはできず、結果お蔵入りに。。。。(せっかくCDROMドライブとATAPIインタフェースPCカードがついてきたのに、活用することができなかった)

こんな状況のなか、 ちょうどいいタイミングで 、ヤフオクであらたに、Thinkpad 240が出品されていたので、これまた速攻でゲット!!本事案はここでようやく落ち着くことができました。

こちらも先の2台同様の方法で、Win95をインストールし、先述のドライバダウンロードサイトで適合するドライバファイルをダウンロードして、なんだかんだでモデム以外のすべてのH/Wを利用可能な状態にすることができた。

出品の状態としては、状態も中古でこの年代のノートPCであるにもかかわらず、すごくよく、付属品も CDROMドライブとATAPIインタフェースPCカードがついてきたり、リカバリCDもついてきたり、動作確認目的で、MS-DOS 6.2v(日本語版)インストールFD付とかなり満足できる商品でした。

強いて、不満な点を強いてあげると、CPUが次世代のMobile Celeron、バンドルOSはWindows98であったことぐらいだった。それ以外は、先述のTP560Xとおなじ。しかも、付属品のPCカードおよび外部電源アダプタ不要のCDROMドライブ、出品者が作成してくれたブートFDと製品付属のリカバリCDもあった。

ただし、これを使ってセットアップすると、バンドルOSのWin98になってしまうし、とりあえず使ってみたが、途中で失敗してセットアップできなかった。Win98といえば、WinOSとしては、Win7、XP、に次ぐ名OS(厳密には98SE)であるが、いまのところWin98にすることはどうでもいいので)

以上、無駄に長くなってしまいましたが、次からは、このTP240でのWin95OSでのセットアップ作業手順を記します。

Windows95の復活!!(その3)

前回の続きから、、、

Windows95のインストールは、セットアップウィザードにしたがい、何気なく進めていくだけで、無事完了!

再起動して、いざWin95開眼!

・・・・まぁ、、、とりあえずWin95は立ち上がった。

というのも、Win95の起動音を聞けると思って期待していたのだけど、音が出ない。

もちろん、スピーカ(ではなくヘッドフォン)をつなげているにもかかわらずだ。

デバイスマネージャを開くと、結構な数の不明デバイスが存在していた。なので、この原因は、オンボードのオーディオデバイスのドライバが認識されていないためだと思われます。

このPCに使用しているマザーボードをググってドライバ一式をダウンロードしようと試みたのですが、、、、さすがに製品が廃盤になってから久しく、ドライバが存在してませんでした。(ほかのサイトにもないか、ググり回ったが見つからず9

そこで、各デバイスごとに、それにドライバを見つけてはダウンロードすることに。

しかし、残念ながらオンボードのオーディオデバイスのドライバは見つけることができませんでした。。。

なので、仕方なくヤフオクでWin95のドライバを含んだサウンドカードを落札しようと思いつつ、もうひとつWin95の利用目的として考えていた、SCSIカードを増設して、NEC PC-98のブートディスクをつくろうとも考えていたのですが、こちらのほうは、そもそもSCSI1または2のHDD自体が入手困難であったということで、あえなく断念。

そうなると、タワー型のこのPCが、単にWin95を起動させるだけのためにこれだけ場所をとって(モニタやキーボードとマウスを操作する場所)眠らせておくのは邪魔でしかないと思うようになり(実際に使おうとするのもキーボードとマウスを置く場所を確保するのに大変)、肝心なサウンドカードについても、(安いけど)入手するのがもったいなくなってきました。(むしろめんどくさい!)

実際にこれを使って、久しぶりにWin95でアプリを作成しようとVisual C++などをインストールして作業したところ、MiniATXマザーボードですが、ハイタワー型の筐体であったため、邪魔で仕方なく床においたところ、モニタやキーボード&マウスが机に届かず、筐体の上に奥は目になり、すると操作の姿勢がきつくて長時間作業することができない。

このような状況で本プロジェクトも下火(=モチベーションの低下)になりつつあった頃、ヤフオクでいろいろ物色していると、往年のIBMノートPCでWin95が動く商品がオークションにかかっているのを発掘!

これで利用および保管場所の問題が解消されると、いままで取り掛かってきたタワー型の自作PCでのWin95実現計画を中止して、IBMノートPCでWin95PCを作ろう計画に路線変更することとしました。

しかし、この変更も茨の道を進むことになるとは、少しも想像しておりませんでした。。。。

Windows95の復活!!(その2)

では、早速Windows95のインストールにとりかかります。

必要なものは、製品版パッケージに同梱の「Windows95 With USB Support(OSR2)インストールメディア」と「Windows95起動ディスケット」。

Win95インストールメディア一式
Win95インストールメディア一式

そして、このWin95OSのインストール先となるシステムドライブ。

Win95インストール先HDD
Win95インストール先HDD

使うメディアは、上図のようにCF-IDE変換コネクターに取り付け、さらにこれをターゲットPCのIDEケーブル(今回Win95をインストールするPCが特殊な構造のため、内蔵HDDリムーバルキットを使用)に接続して使用する。

なお、Win95をインストールするシステムディスクには、前回の前提仕様から2GB未満なので、できるだけ小容量のHDDを探したんだけど、やはり今の時代数ギガのHDDなんて化石品。ヤフオクでも動作未確認の癖に5,000円以上もする。

博打で購入するのはリスクが高すぎるし、 生誕半世紀後の復活祭を想定して、それまで動きつづけてくれるような耐久性(というよりも耐衝撃性)を考慮して、HDDではなく、 ちょうどよく持ち合わせていた1GBの CFカードを使用することとした。

コレクションとしてのWin95PCであれば、1GBの容量もあれば容量不足になることは皆無だろうと、CFカードをすべて使うつもりだったのですが、ここでWin95導入で一番の問題点に引っかかりました。

それは、Win95CD-ROMで直接ブートできない!さらには読み込むことすらできないい!!ということです。

今というか、わたしがPCをいじり始めたかなり前からもこんなことはなかったはず!なのに、インストールの最初からつまづくなんて屈辱的!!

とはいうものの、そもそも小生、Win95パソコンなんて、一度も組み立てたことがないのです。この歳でWin95は初体験なのです!(それを思い出しました)

当時の皆さんはどうしていたんだろうと、いろいろググってみたところ、、、

  • Windows95起動ディスケット(FD)でまずはPCをブートする。
  • このFDには、あらかじめCD-ROMドライブのドライバを追加して利用可能にすること。(一応、記載済みであるが、インストールするPCのCD-ROMドライブの接続構成においては、要修正となる)

” Windows95起動ディスケット”のAutoexec.batおよびConfig.sysの中を開くと、前者には”MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /K /M:10 /L:R”の一行が、後者には”DEVICE=KMEATAPI.SYS /D:MSCD001 /P:S /O:M”の一行が記載されているとともに、それぞれの実行ファイル( MSCDEX.EXE )およびシステムファイル( KMEATAPI.SYS )も同ディスケット内に存在することを確認できたので、とりあえずこれでよいかと思い、インストール開始!

しかし、、、、なぜか、このPCに実装している光学ドライブは、DVD・CD-Rドライブで、付属のブートFDでは認識されなかった。

なので、ググりながらいろいろとオプションの値を変えてみるが、 どうやっても利用可能にすることができなかった。

そこで、いろいろとWin95インストールについてググりまくると、未来の私と同じ状況を、先人も経験している方が少なからずいたようで、その先人の知恵を拝借して、以下の代替手順でWin95インストールを実施することにした。

まず、(1GBしかない)CFカードを2つのパーティションに分けて、一方をWin95をインストールするシステムドライブとして、もう一方にインストールメディアの内容をまるごとコピーします。

なお、小生は、このパーティション作成作業を、LinuxPC(PCカードスロットを持っているノートPCがこれしかなかったというのが理由)で下記パーティション構成を作成した。

pi@debian:~$ sudo /sbin/fdisk -l
Disk /dev/sdb: 999.1 MiB, 1047674880 bytes, 2046240 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: dos
Disk identifier: 0x9f1e6ca8

Device Boot Start End Sectors Size Id Type
/dev/sdb1 * 2048 1050623 1048576 512M 6 FAT16
/dev/sdb2 1050624 2046239 995616 486.1M 6 FAT16
pi@debian:~$

ポイントは、パーティションタイプをFAT(16)にすることと、システムドライブ用のパーティション(sdb1)をブート可能に設定すること。

参考)この作業は、Win95インストールメディアのブートFD内に実装されている”FDISK”(もしくは”PHDISK”コマンド)を使うことにより、(本手順よりも簡単に)パーティションを作成することができると思われる。

このCFカードをLinuxPCから取り出して、Win95にするPCに取り付けた後、電源をONする!

まずは、このCFカードが使えるかどうか、すなわち、(ブート中、”DEL”キーを押して) BIOS画面を表示させて、CFカードが内蔵IDEのドライブと認識できていることを確認する。

認識できていたら、あらためてwindows95 のインストール作業を開始します。

まずは、ターゲットPCのFDDにブートディスクを挿入して、このFDからブートさせます。(もし、このPCに実装しているCDドライブが認識できそうなものであるなら、CD-ROMのほうも、挿入しておくこと)

ブートしてしばらく待つと、(やはり)”CDドライブが利用できない状態のため、「Windows95のセットアップを実行するか?”の確認メッセージが表示されるので、ここで中断するための”N”を入力する。

Win95をインストールするターゲットドライブを確認するため、下記コマンドを実行する。

>fdisk /status

実行結果にて、(ターゲットPCに前述の1GBのCFカードしか実装されていない場合、)ひとつのディスク(ディスクNo.1)の総容量999(Mバイト)が表示され、C:ドライブとD:ドライブが表示されていることを確認する。(さらに、fdiskコマンドを単体で実行すると、選択形式でさらに詳細の情報が表示される。ここでパーティションを作ることも可能)

下記のコマンドを実行して、システムドライブをフォーマット(システム不要の通常フォーマットで)を実施する。(C:ドライブが通常インストールターゲットドライブとなる)

>format c: /v:W95SYSvol

ちなみに、/vオプションは、ボリュームラベルの記述を表す。(なくてもいいです)

Windows95をインストールを開始するには、あらかじめCFカードを2つに分け、ブートパーティションにしなかったほうにコピーしたWin95インストールCD-ROMのファイルの中から、”SETUP.EXE”を実行します。

>D:
>SETUP.EXE

最初にchkdskが走り、ターゲットドライブに以上がないことを確認して終了すると、立て続けに、Windows95セットアップウィザードが開始します。(この進め方については、失敗するようなことはないかとおもうので省略します)

Windows95の復活!!(その1)

現在、2019年。来年は東京オリンピックが控える2020年、誰もが個人でパソコンを持ち、手軽にインターネットに接続し、ゲームやショッピングなど便利で夢のような様々なインターネットコンテンツを楽しむことができるようになった。しかも、個人の情報端末はノートPCから、薄型軽量で手軽に持ち運べ、キーボード不要で指のタッチであらゆる操作ができるスマートフォンとなっている。

この便利でお手軽さに満たされたこの時勢に対して、不便ながらも希望に満ちた未来を夢見た、古き良き時代に起こったパソコン革命とも言えるあの出来事を、ふと思い出した。

それは、世間を大いに賑わせたWindows95の発売!気がつくとあの日から、早4半世紀。当時は、インターネットもままならなかった時代。ちなみに小生はこの時代、大学生でMacにカブれていて(というか、当時、洗練されたGUIデザインのMacOSに比べたら、Win95のGUIなんてバッタもんにしか思えなかった)Windows95にはほとんど触っていませんでした。なので、それほどWindows95にほとんど思い入れはありませんでした。

しかし、ここ最近、Youtubeなどの昔の秋葉原の映像/動画を見て、懐かしさに触発されて、それよりも前の80年代に日本で繁栄したNEC PC-98をいじるようになったので、この流れでこのPC-98をWindows95にするネタを先に思いついたのですが、、、

さすがに、まだPC98についての知識が乏しいので、難易度が高く、困難であろうことが予想されるので、ここは安牌に、使わなくなって捨てる予定となっていた、自作DOS/Vパソコン(タワー型)をWindows95パソコンに仕立ててみては!と方針を修正することに。

そこで、今時分を勝手にWin95四半世紀生誕祭として、自作パソコンでWin95パソコンを復活させることにしました!

まずは、このPCのスペックについて。。。

インターネットで同じことをしている先人達の情報をまとめると、下記のスペックが前提となるようです。

1.CPUのクロック数は、2.2GHz未満のx86系CPU。

2.メモリは、512MBまで。

3.ブート可能なFDDおよびMS-DOSのシステムの入ったブートディスク(ディスケット)が必要。

これは、OSインストールメディアがCD-ROM版であっても同じです。つまり、現在では当たり前のOSインストールCDを使ってのブートインストールはできません。そこでCD-ROM版にも、”セットアップ起動ディスク”なるものが同梱していますので、インストールにはこれを使います。(ちなみに、Win95をインストール済みのものがあれば、インストール中に作成される復旧ディスクでもいいかもしれません)

余談ですが、、、Windows95には、CD-ROM版のほかに、フロッピーディスク(FD)版もありました。(私はなぜかこちらのほうをパッケージ版で持っていました。何に使ったんだろう。。。記憶にない。)このFD版には、FDがなんと30枚近く?(それ以上?)あり、これを繰り返し入れ替えて読み込ませるという、地獄の作業が想像されます。(今回、これを押入れから取り出して、いざ読み込ませてみたら、5・6枚付近で読み込みできないフロッピーが出てきて、インストールが完遂できませんでした)

4.また、このブートディスクにおいては、CD-ROM版の場合、”認識可能な”CD-ROMドライブが必要。(CD-ROM版付属の”セットアップ起動ディスク”にはCD-ROMドライブのためのドライバが同梱済み)

注)ただし、このドライバでは認識しない光学ドライブ(DVDドライブやCD-Rドライブ)があるので、本手順では、CD-ROM版のインストールメディアであっても、CDドライブは使用しません。

5.キーボード&マウスは、(インストールブート時はMS-DOSのため)USBのものだと非対応となります。導入時には両方共PS/2接続のものが必要となります。

6.HDDは、IDEタイプのもの。パーティションサイズはファイルシステムFAT(16)にて最大2GBまで。(だからといって、IDE-HDDのサイズが2GBである必要はありません)

7.AGP拡張スロットに非対応のため、マザーボードに実装されているGPUもしくはPCIスロット用グラフィックボードが必要。

以上を踏まえて、我が家のガラクタの中から該当する自作DOS/Vパソコンが見つかりましたので、このスペックについて以下に記します。

・「CPU」・・・運良く廃棄予定のDOS/V自作PCには、”Intel Pentium Ⅲ 1.0GHz”がマザーボードに載っていたので、上述の前提スペック1に該当するのでこれを使用することにしました。

・「マザーボード」・・・廃棄予定のDOS/V自作PCには、”A-Open MX3S-T”が使われており、特に故障箇所がなかったので、これをこのまま利用。当然、前提仕様1、3、5、6を満たし、製品としても対応OSとしてWindows95も含まれていたので、これを使用することに決定。

・「HDD」・・・ 中古のIDE-HDDは今でも入手可能ではあるが、容量は100GB以上がザラで大きすぎて、まれにジャンクで80GBの代物もあったりするが、まさにジャンクで使えなかったり、使えたとしてもすぐに壊れてしまうものが多い。おそらく、大容量でも前述の前提仕様で、2GBにパーティションを切ってしまえば問題ないこととは思われるが、今後のことを考え(HDDが壊れるよりも飽きてしまうのが早いのかもしれないが)、CFカードを使うことにした。

これだと(品質の良い中古でも)MB単位のものもあり、今でも新品でひと桁GB容量のものも入手できる。実際今回は、ヤフオクで1GBの中古CFカードを入手。

・「メモリ」・・・当該PCには、256MBのメモリモジュール✕2本で最大搭載容量の512MBが実装されていましたが、(マザーボード上の)共有ディスクが1024KBあり、512MBを超える?事になるかもということで、一本抜いて確実な256MBにしました。

・「キーボード&マウス」・・・ジャンクショップでPS/2のものを購入。

・「その他」・・・マザーボードに付属のドライバCDがなかったので、LANポートとサウンドポートが認識できず、PCIスロットに増設。ちなみに、増設したLANカードは、玄人志向の「GbE-PCI2」を使用。

ちなみに、費用ですが、、、、

上述のとおりほとんどが、自宅にあったものなので、追加購入したものといえば、、、

・CFカード(中古1GB)・・・・オークションで、¥600

・CF-IDE変換アダプタ・・・Amazonで、¥719

・PS/2キーボード(中古)・・・・秋葉原のジャンクショップで、¥1,000ぐらい

・PS/2マウス(中古)・・・秋葉原のジャンクショップで、¥500ぐらい

・Windows95インストールメディア(中古)・・・ヤフオクで、¥3,500ぐらい

・サウンドカード(中古)・・・・ヤフオクで、¥1,000ぐらい(見込み)

以上、総額5,000円にも満たない出費で出来上がりました!

ベースのPC自体は今回家にあった廃棄予定PCを使ったので出費は微々たるものでしたが、すべて中古で買いそろえるとなると、アキバにジャンクショップが少なくなってきた今時分、難しいかもしれません。

(部品相性問題や、動作しない故障品をつかまされたり、すぐ壊れてしまうってことなどで、スペックの割りに出費が高くつくかと思われます)

MS-DOSのファンクションキーについて

一時的な場所に設置したPC-98でMS-DOSのCLI操作を行っていると、作業的にキー入力がキツく、COPYコマンドで長いパスを入力しようとすると誤入力してしまって再度打ち直したり、同じコマンドを入力するにもまた一字ずつを入力してと、かなり面倒で作業が一向に進まない状況に陥っておりました。

LinuxみたいなCLIならではの入力支援機能が、MSDOSにもなかったっけ????と調べたところ、画面下端に表示されているファンクションキーのコマンドがなんとか使えそうとのこと。

そういや、学生時分、はじめてMS-DOSの画面を見たとき、これって何を表してるんだろう?って思ってたけど、実習ではMifesといったテキストエディタを使って長いソースコードを入力していたのと、MS-DOSで入力することはほとんど決まっていたし、バッチファイルで済ませていたのでファンクションキーってほとんど使ってなかった。

なので、あらためてこれについて調べたところ、MS-DOSでは「テンプレート機能」と呼ぶとのこと。
“テンプレート”とは、WindowsOSで言うところのコピペ操作で使用される”クリップボード”といったキー入力のキャッシュみたいなもので、直前に入力実行した入力文字列が自動的にテンプレートに登録されるようです。(実行結果の成否に関係なくすべて登録される)

そこで、いまさらながら、このテンプレート機能と使い方について、調べてまとめてみた。

”C1”(F1キー)・・・テンプレートに登録された入力文字列を頭から1文字ずつ新行にペーストする。 (おそらく、Copy 1charactorの略では?)

”CU”(F2キー)・・・ [F2]キーを押した後に、任意の英数記号1文字を入力することで、テンプレートに登録された文字列のうち、入力した1文字の前までの文字列を新行にペーストする。入力した1文字が文字列に複数個所存在する場合は、繰り返しこの操作を実施することで、次の1文字前までの文字(列)がペーストされていく。
(おそらく、Copy untill ・・・の略では?)


”CA”(F3キー)・・・テンプレートに登録された入力文字列すべてを新行にペーストする。 つまり、直前に実行したコマンドを繰り返して実行するリピート機能にあたる。 (おそらく、Copy all charactorsの略では?)


”S1”(F4キー)・・・ テンプレートに登録された入力文字列を頭から1文字ずつスキップ(=削除)していく。 たとえば、引数は同じだけど、コマンドだけを書き換えて実行したい場合に有効ではないかと思われる。(おそらく、Skip 1charactorの略では?)


”SU”(F5キー)・・・ [F5]キーを押した後に、任意の英数記号1文字を入力することで、テンプレートに登録された文字列のうち、入力した1文字の前までの文字列をスキップ(=削除)する。入力した1文字が文字列に複数個所存在する場合は、繰り返しこの操作を実施することで、次の1文字前までの文字(列)がスキップされていく。
(おそらく、Skip untill ・・・の略では?)


”VOID”(F6キー)・・・ 上述のテンプレートからの文字列の呼び出し操作(=ペースト)を実施すると、ペーストした文字列は、テンプレート上から消えてしまう。そこで、呼び出し操作をキャンセルし、テンプレートに登録された文字列が保存された状態に戻す。この操作を行うと、”¥”が表示され、新行が再表示される。(「void」という英単語の意味が”無効の”ということだから?)


”NWL”(F7キー)・・・ 現在の行にて入力中に[F7]キーを入力すると、実行させずにテンプレートに入力中の文字列をコピーすることができる。また、このとき入力行の末尾(入力中に [F7]キーを押した位置に、”@”記号が表示され、改行された後、プロンプト表示がない編集モード?状態にはいり、上述の各種テンプレート編集機能を駆使して、実行させたいコマンド文を編集することができる。


”INS”(F8キー)・・・ [F7]キーを押してテンプレートの編集モードになったときに、記憶した文字列の前に、コマンドなどの文字列を追加(ないし結合)させたい場合に、この[F8]キーを入力すれば、その後新たに入力した文字(または文字列)とテンプレートに記憶させた文字列を結合(=挿入)させることが可能となる。編集モード中に[F8]キーを押さずに文字列を入力すると、その入力した文字の文、記憶された文字列の頭から文字が差し替えられてしまう。

例)=====================================================

>test.c@ 
“type “と入力した後、[F3](CA)キーを押すと、
        ”type c”となってしまう。
    そこで、[F8]キーを押して、
“type”と入力した後、[F3](CA)キーを押すと、
        ”type test.c”となる。

   =====================================================

”REP”(F9キー)・・・ 前述の”INS”機能の無効化?意味不明。

”^Z”(F10キー)・・・ [CTRL]+[Z]のこと?意味不明。

最後の2つは意味不明状態ですが、、、それ以外はMS-DOSのCLI操作が幾分向上するかと思われるので、忘れないよう積極的に使っていこう!と思う。

MS-DOSのプロンプトを変えてみた。

学生時分、MS-DOSにちょっと詳しい(先輩から教えてもらったとか)人が、実習室のパソコン(もちろんPC98)を使用する際、まずやらかすのが自分専用カスタマイズとして、このDOSプロンプトの変更である。

デフォルトだと、白地でカレントドライブと”>”記号という味気ない表記で、パソコンを操作した経験がない(プロンプトを知らない)人なんかは、隣の学生の入力操作を盗み見る際に、よくプロンプト記号から入力してしまい実行に失敗するというミスが多かった。

そこで、(そういった人たちへの親切心からか?)プロンプトの表示色を白以外の色に変えたり、プロンプトの”>”記号を点滅させたりして、自慢する輩もいた。(私は、そんな面倒なことには興味なかったが、自分で購入した98ノートは白黒液晶で見にくいこともあったので、あとで教えを請い、自分のPCにはちゃっかり実装したという記憶がある)

そこで、(いまさらだが、、、)MS-DOSを再び操作することになり、この変更を再現したくなったので、以下に実装方法を記す。

プロンプトの変更コマンド”prompt”を使用する。

この引数に、下記のパラメータ文字を指定する。(プロンプト表示に使えそうなもの限定)

$t ・・・時刻を表示。書式は、”hh:mm:ss.ss”

$d  ・・・日付を表示書式は、”YYYY-MM-DD(曜日)”

$p ・・・カレントドライブとディレクトリパスの表示

$g ・・・”>”記号を表示

$l(エル) ・・・”<”記号を表示

$b ・・・”|(パイプライン)”記号を表示

$s ・・・空白文字を表示

$v ・・・”MS-DOS バージョン <Ver.番号>”の書式で表示

$n ・・・カレントのドライブ文字のみを表示

$e[<ESCシーケンスコード>m ・・・文字色や点滅、反転など、プロンプト文字の文字属性を設定。

ここで、
<ESCシーケンスコード> は、以下の数値が入る。

0=設定したすべての文字属性をリセットする。(設定し終わったら、最後に必ず入れること。さもないと、ユーザの文字入力の表示にも影響し、分かりづらい)

1=強調文字で表示

4=下線をつける

5=点滅

7=反転

8=シークレット(無表示)

30~37=文字色{黒・赤・緑・黄・青・マゼンタ・シアン・白}

40~47=反転文字の背景色{黒・赤・緑・黄・青・マゼンタ・シアン・白}

なお、うちの環境は、下記のように、プロンプト文字は、カレントディレクトリを表示させて、水色にして”>”記号は点滅させるようにしてます。

promptコマンドを実行しての設定変更は、パソコンを再起動させてしまうと消えてしまい、起動のたびに打ち込むのは面倒なので、a:\autoexec.batに、あらかじめ記載しておくとよい。

今思うと、ディレクトリが多階層になっているところの下層ディレクトリにカレントパスを移動させると、プロンプトだけで入力行の半分近くを占有してしまい、そういったときに見にくいという難点がある。(しかも、カレントディレクトリの確認は、”cd”コマンドで済んでしまうし)

Linuxと同じように”ユーザ名@ホスト名”にしたいところですが、そのようなパラメータ文字は用意されていないので、日時をプロンプトに表示させるのが実用的かもしれません。(ただし、日時両方だとプロンプトが長くなってしまいますが)

PC98版MSDOSエミュレータの導入

まず、目的としては、最近購入したNEC PC98UX(Intel 286 CPU)のクロスプラットホーム環境として利用可能な状態で導入することです。

今回のために選定したエミュレータは、”T98”です。最新版として、”T98-NEXT”もありますが、こちらは、PC-9821(Intel386)用のエミュレータとのことだったので、これではなく、あえて開発も終了した”T98”を選びました。(もちろんこちらが今回の要件にあった”PC-9801”用エミュレータだと思われたからです。)

これをWindows端末に ダウンロードさせていただきました。インストールは、インストーラをWクリックして完了!というわけではなく、ほぼほぼ手動となります。

なお、動作させることになるWindows端末のスペックとしては、
・i386系32BitWindows →WindowsXP Prof.(32bit) +SP3
・PentiumII300MHz以上 →PentiumM(1.3GHz)
・Memory32MB以上   →1GB
・DirectX5
・3モードフロッピーディスクドライブ(1.25MBのディスケットが使用可能)

ほかに必要なものとして、NEC版MS-DOSのインストールメディア(マスターディスケットをコピーしたバックアップ用メディアを作成のこと。こちらを本手順では使用します。)

その手順を以下に記します。

1.T98のオフィシャルサイトからダウンロードした圧縮ファイル(t98_027.lzh)を任意の場所に解凍します。

2.解凍したフォルダの中から、”T98.EXE”ファイルを見つけ、そのままWクリックして起動させます。
これは、手順的には、実行した端末の環境がエミュレータにあっているかをチェックするためとのこと。
適合していれば、98実機を電源ONした時のように、搭載メモリチェックのカウント表示[MEMORY 640KB + 1024KB]がされたのち、画面に何も表示されず「ピー」と音が鳴ります。

” 「ピー」と音が鳴る ”というか、鳴り続けてとまらないので、[ALT]+[F4]を押して停止させることを実行する前に覚えておきましょ

※また、(この音を鳴らすせい?か、)サウンドカードが利用可能な端末でないとNGとなります。NGとなった場合は、T98.exeファイルのあるフォルダ内にログファイル(LOG.TXT)が生成されているので、そのファイル内容を確認するとよいでしょう。(”WNASPI32.DLLがありません”が出力されているけど、現段階では無視します)

3.前手順2.のチェック結果がOKであれば、今後作業のしやすい任意のフォルダに、エミュレータ実行に必要なファイル”T98.EXE”および” T98.INI”をコピーし、さらにそのサブフォルダとして”BMP”と”RSC”を作成します。

補足)別途、本手順に必要なフリーのツールプログラム”dispell”や”RUNT98 ”をそれぞれのサイトからダウンロードし、同端末にインストールする。(これらは、T98のフォルダ配下に置いておくとよい?)

4.(ここからはいったん、T98から離れて、)エミュレータにインストールするMS-DOSのインストールイメージを作成していきます。
MS-DOSのインストールファイルを手元に用意し、これらのバックアップメディアを作成します。(MS-DOS3.3Dだと、フロッピー3枚となります。バックアップメディアの作成は、PC-98のDOSメニューから作成すればよいです)

5.バックアップメディアは、ライトプロテクトをはずしておきます。この状態で、Windows端末にて、ダウンロードして入手した”DISPELL”を使用して、バックアップメディアから ”EPSONチェック ”をはずします。(バックアップメディアに直接変更を加えるので、MS-DOSのマスターインストールメディアは使わないように)

> C:\T98Emu\DISPELL\DISPELL.EXE /a A:
※上記の例だと、”A:”がMS-DOSのインストールメディアを入れるFDDのドライブレターをあらわします。

補足)”EPSONチェック”とは、当時NECがエプソンの98互換機に対抗して、NEC純正品を使わせないようにした対抗措置のようです。

参考)ちなみに、 EPSONチェック がかかっているメディアは1枚だけのようでした。

6.このEPSONチェックが外れたMS-DOSインストールメディア(=バックアップメディア)をT98エミュレータで利用可能にするため、フロッピーディスクイメージを作成します。作成するに当たっては、RUNT98.exeを使用します。

※このとき、バックアップメディアすべてに対してライトプロテクトを有効にしておくこと。

7. RUNT98.exe を起動後、下図の画面中(親ウインドウにて)「FDD1]をクリックして表示される、「新規ディスクイメージ作成」ウィンドウにて、MSDOSインストールメディアのバックアップディスケットを、Windows端末のフロッピーディスクドライブに挿入後、ファイル名(下図と異なるが、あとあとの手順から、”半角8文字.拡張子”としておいたほうがよい)、ドライブ(Windows端末におけるFDDドライブ)、容量=”1232”を選択の上、「抽出」ボタンをクリックして、イメージファイルを作成する。

8.作成が完了したら、T98フォルダ内に(ファイル名で指定した)イメージファイルが枚数分生成されていることを確認する。

注)ここで、T98フォルダ内でなく別のフォルダに出力されていたら、後々の手順を考えて、T98フォルダへ移動させておくことを推奨。

9.RUNT98の画面にて、「FDD1]の欄に前手順で作成した(T98フォルダ内の)MSDOSインストールディスク#1のイメージファイル名を入力(T98フォルダ内であれば、パスの記述は不要)し、さらに「HDD1」には[新規HDD作成]アイコンをクリックして表示されるダイアログボックスにて、任意のファイル名とHDD容量(開発ターゲットの98の容量にあわせる)を入力の上、「作成」をクリックする。

9.下図のように、「FDD1」および「HDD1」の欄に入力後、「起動」をクリックする。

10.エミュレータが起動して、MSDOSのインストール画面が表示されるので、手順に従い操作する。(MSDOSのインストール手順は、「MS-DOS 3.3Dのインストール」を参照)

11.2枚目のメディアが要求されたら、「F11」キーを入力する。すると画面下端にコマンドメニューが表示されるので、「F9」キー(=TCNS)を押す。

12.”TCNS(=T98標準コンソール)”という小さなコンソール画面が表示されるので、その中で書きコマンドを実行する。

>DISK FDD0  <2枚目のイメージファイル名>

補足)”DISK”だけを実行すると、現在マウント中のディスクイメージが一覧表示される。(また、”MAN”コマンドで、使用可能コマンド一覧が表示される)

13.前手順のコンソール画面から、”EXIT”コマンドを実行してクローズ後、インストール画面に戻り、任意のキーを押して、2枚目のイメージファイルを読み込ませる。

14.すべてのインストールメディアを読み込ませて、インストール手順が終了したら、再度CLIコンソール画面を開き、今度はイメージファイル名を未入力の状態にして(>DISK FDD0 )実行して、メディアを未挿入状態にして、エミュレータを起動させる。

15.MS-DOSのメニュー画面が表示され、MS-DOSの操作が一通りできることを確認する。

以上


MS-DOS 3.3Dのインストール

じゃあ、早速はじめようか!!って、プログラム開発環境のためのツールプログラムやコンパイラを、今回購入した98UXにインストールしようと思ったら、、、、
インストールに失敗!

「何でだろう!?」と、わずかな知っているかぎりのコマンド(CHKDSK)で調べてみたら、なんと空き容量が1MB程度しかないとのこと。。。

本来、スペック上”20MBも”あるはずのHDDが、なぜか5MBしか認識していない。中身がすり返られているのかと筐体をあけて確認したところ、”D3126”の型番が記載されているので、そうではないらしい。。。(ここにもディップスイッチがあったのでこの設定かもと疑うも、どのような設定内容かの資料が見当たらない。

「早く言ってよ~!」(某名刺管理サービスのCM口調で)とつぶやけど、そこは(ここまで動作できているので)仕方ないか・・・と出品者への怒りはなく、あきらめて動作確認用としてインストールされていたMS-DOS5.0Aを潰して、オークションであらかじめ購入しておいた、MS-DOS3.3Dを入れなおすことにした。

(本来の目的は、「ネットワーククライアントOSを作る!」の予定)

インストールはいたって簡単で、MS-DOS3.3Dの1枚目のフロッピーディスクを入れて、起動させるだけ。

DSC_0074

最初に既存のパーティションを削除して、クリーンインストールする。

DSC_0075
DSC_0077

表示に従い、2枚目・3枚目のフロッピーをいれてゆき、インストール処理が完了。

DSC_0079
DSC_0081

再起動させてシステムが立ち上がるかを確認。。。問題なし!

再度、空き容量を確認したところ、それでも、2MB未満とフロッピー2枚分にも満たなかった。
これでも 実機で開発するのは困難だ。。。

またオークションで希少で価格の安くない内蔵HDDを落札するか・・・。でも、これだといつかは壊れて交換もできなくなってしまう。このことを想定して、当初から最終的にはCF化(SCSIボードを増設して、SCSItoIDE変換アダプタをかませて)しようと目論んでいたのだが、この段階で追加投資して増設するのも気が引ける。。。。

やはり、更なる出費を覚悟して増設するか。。。と思うも、その前にちょっと試しておきたいが思いついたので、それ先に試してみようと思った。

当初から、開発するに当たっては、コーディングは使い慣れているWin端末(Windows7 32bit)でおこない、これをフロッピーで実機に移して、コンパイルする作業イメージで考えていた。
(98を設置している場所が高い位置にあり、立ち作業でコーディングするのはさすがに無理だし、部屋のレイアウト変更も考えたがこれに手を出したら、別な方向で余計なコストがかかり本末転倒になるので)

だったら、クロスプラットホーム開発でできないかと、あれこれ調べたところ、PC98版MSDOSエミュレータなるものがあることを知り、これを前述のWin端末に実装して、コーディングからコンパイル・デバッグまでできるようになり、実機では実行するのみと、作業効率もよくなるのでは!!ということに考えが至った。

なので、次の話題としては、このエミュレータを使った開発環境の構築について記述していこうと思います。

往年の名機PC98のオーナーになりました!

平成最後のこの時期に、かねてから念願の、NEC PC9801シリーズ(以下、98”キューハチ”)のパソコンを、某オークションでなんと、1.5万円程で購入しました!

入手した98UX!

”98”といえば・・・(このページをご覧になっている方なら言わずもがな)、

昭和57年(1982年)に、NECから日本純正のビジネス向けパソコンとして発売!

この時期から日本は、第一次パソコンブーム(”ホビーパソコンブーム”とも呼ばれる)が訪れ、私もこのご時勢にあやかり、(当時のパソコンメーカ御三家のひとつ)シャープのX1-Fを小学生ながら持ってました。(もちろん、お年玉貯金+親の援助で購入)

ちなみに、このパソコンは民生向け(ホビーユーズ)で8ビットパソコンでした。NECは、これに対抗するパソコン製品として”88”(PC-8801シリーズ。通称、”ハチハチ”)を発売するなかでのビジネス用としての98は16ビットでした。

しかし、結局のところ、これらのパソコンは、ゲーム目的(これを作るヘビーユーザと実行して遊ぶだけの”LOAD&RUNer”を含めて)で使用されることが大半で、後に訪れる”ファミコン”ブームによって、終息させられてしまいました。

それから、しばらく月日が経ち、私が大学生ごろには、国内パソコンメーカも淘汰され、88のゲームソフトウェアを引き継いだ98は、もはや日本市場のほとんどを占めるくらいと言われるほど広まっており(第二次パソコンブーム)、入学した工学系の大学の実習場にあったパソコンも”98”で、これが私と98が出会うきっかけとなりました。(この98は、たしか”BX”というモデルだったか)

それからは、大学の講義・実習や研究だけに留まらず、自習のために学生ローンをしてまでノート型98(98Note NS/R)を購入しては、日夜いろいろ弄繰り回していたことを覚えています。(C言語による制御プログラミングを少々、大半は性能アップに励んでました)

ちなみに、この第二次パソコンブームは、パソコンを構成するH/Wが世界共通の公開仕様となって安価になったDOS/V機パソコンの登場と、95年にあの”Windows95″が登場することによって、13年間の長い繁栄に幕を下ろすことに。。。。

そういった古きよき頃の思いが、平成時代の終わりに急に強くなり、たまたま検索して見つかったオークションサイトで出品されていた”PC-9801UX”を見つけるや、速攻で落札しました。

ちなみに、飛びついた理由は、、、

以前から購入するなら、初代98で8086アセンブラの勉強をするか、98の最後となった”BX4”を買って今こそ業界標準OSとなったWindowsの原点ともいえるWindows95を再現させるかのいずれかと迷っていたのですが、しかしすでに思いとしては、両方手に入れようというところにまで熱くなってしまってました。

しかし、2台を置くほど部屋にスペースはなく(なんせ、プラモ製作で使用していた塗装ブースや塗料・工具もあるので)、後者は仮想化で何とかしよう考え、前者を入手しようと思っていたのですが、当時できなかったゲームもやりたいなあって思うようになり(秋葉原の@BEEPというお店に影響されて)、検索して見つけた98は、V30という8086互換CPUとi286の2つのCPUを持ち、なおかつ出品者が486にオーバードライブさせているし、当時の旧規格のHDD(SASI)搭載で、メモリも増設していて、1.5万円とコスパよすぎる!という至れり尽くせりのスペックで、両方のやりたいことをこの1台でかなえられる!ということで、落札ボタンをポチりました。。。

とはいえ、本体だけだったので、落札後、モニターとキーボード(ほかにも、マウス、LANボード、MSDOS)を立て続けに落札。もう、歯止めは利かず、調子に乗ってポチりまくり!! この結果、総額5万円程度の出費となってしまいました。(とはいえ、優良な98専門の中古ショップで購入すれば本体でこれくらいの値段です)

本体とキーボードが到着したら、自宅にある一番古い液晶モニタ(こちらもオークションでかなり前に購入)に早速つなげて、電源ON!

画面に表示されません!!(なぜだ!???)

そういや、、、この手の98は、ディップスイッチによる設定が必要だった!!

本体正面下のパネルを空けると

この設定方法をいろいろググッて、設定しなおしてみたところ・・・・

無事映りました!(懐かしい、角ばったキャラクタ文字が。。。しかも商品がよくて、内蔵HDDには、MS-DOS5がインストールされていた)

出品者に感謝!!

このディップスイッチの設定方法を含め、私の98に関する詳細(技術情報)については、今後別のページにまとめていこうと思います。

乞うご期待!

復活!自作パソコンのススメ-つづき(2)

前回、一通り必要なパーツを買い揃えたので、ここからは各パーツの組み立てと、WindowsOSのインストールとHyper-Vインストールの手順を簡単に説明します。

1.組み立てPCで最初にやっておくべきことは、PCケースに電源が取り付けられていない場合や、ハイパワー電源に交換する場合は、取り付けておきましょう。また、M/BやHDDのPCケースへの固定(ねじ止め)の際に邪魔になるので、両側のケースカバーをあらかじめ外しておくのがいいでしょう。

電源
電源

2.そして、新品のケースの場合は、M/Bを固定する金具が取り付けられていないと思われるので、取り付けたいM/Bをいったん梱包から取り出すか、マニュアルを見ながら、固定用ねじ穴の位置を確認のうえ、M/B固定金具を取り付ける。(M/Bの大きさと取り付け穴の位置は規格化されているため、寸法を測っての位置決めは不要で、単に最寄の穴に取り付ければよい。)

ただし、この時点では、M/Bを固定しないこと。固定する前にしないといけない作業があります。

3.次に開梱してとりだしたM/Bに、CPUを取り付けます。CPUとソケットには向きがあります(あわせるための印がそれぞれに付いてます)ので、マニュアルを見ながら正しい向きで、まずはCPUを取り付けてください。

4.取り付けたCPUにCPUクーラー(ヒートシンク)を取り付けます。今回私が購入したM/Bには、CPUに付属のCPUクーラーを固定するのに必要な金具と、不要な金具が取り付けられていますので、CPUおよびM/Bのマニュアルを見て、必要な金具を使ってCPUクーラーに取り付けられている4箇所のねじがM/Bのねじ穴に合うように、慎重にCPUの上面に乗せてねじ止めさせます。(接合面に対しての多少の水平移動や回転はグリスを延ばすことになるのでいいですが、くれぐれも傾かせることはないように。)

Ph1組立完成(内部)
Ph1組立完成(内部)

※CPUクーラーにも形状的な向きがあります。側面の4辺のうち一辺に”AMD”のロゴが付いた凸部があり、これがメモリスロット側にあると、メモリが挿せない状況となるのと、ファンの電源ケーブルとM/Bのファン用電源コネクタが届くような向きでCPUクーラーの向きを合わせること。

CPU取付
CPU取付

※また、ここで注意すべきは、ねじ止めの仕方で、4箇所を対角線の順に少しずつローテーションさせながらねじ止めしていくようにすること。こうすることでCPUに危険な偏った負荷を与えずにCPUクーラーを水平に密着させることができます。

補足)通常なら、ここでCPUの上面にシリコングリスを(左官屋さんのように)気泡が入り込まないように均一にヘラで伸ばしておく必要がありますが、付属のCPUクーラーのCPU接触面にはグリスがきれいに塗布されているので必要ないです。

5.マニュアルを見ながら、CPUタイプ(PinnacleRidge|SummitRidge|RavenRidge)と用意したメモリーのタイプ(デュアル|シングル  チャネル)に応じて、M/Bのメモリスロット位置に取り付けます。(このとき、M/Bを梱包していた通電防止用の袋をM/B基板の下に敷いておくこと。できない場合は、M/Bを先にPCケースに固定してしまってもよい。ただしこの場合もメモリを挿してから配線すること)

参考)私が購入したメモリはデュアルチャネルタイプのメモリで、CPUは”RavenRidge”(”Ryzen”でウィキってください)なので、B450Pro4のM/Bにおいては、A2とB2のスロットに挿すことになります。

※メモリモジュールにも向きがあります。端子側に切り込みが中央位置よりも少しズレた位置にあります。この切込みがメモリスロット内の凸に合うような向きで挿入します。また挿入する際は、通常、両端の取外し用レバーを開いた状態にして、通常は傾かないように水平な状態になるよう注意して差し込むが、このM/Bのメモリスロットの一方にしか取外用レバーが付いてないので、先にレバーがないほうにあわせてあまり水平を意識する必要なく押し込めばよい。

6.PCケースに、まずI/Oパネルのベゼルをケース内側から押し込んで取り付け、このベゼルの各種穴に各ポートが当てはまるようにしながら、M/Bをねじ止めして固定します。(そういえば、ねじはM/Bに付いてなかったような。。。)

※このときも、一箇所ずつねじ止めするのではなく、すべての箇所にねじを少しずつ対角線順で留めていくこと。(ねじ穴の位置は規格化されていても、若干の誤差はあるので、すべてのねじ穴に通るよう位置調整しながら固定していくこと)

7.各種配線を行います。マニュアルを見ながら、電源からの配線をM/BやHDDにつなげ、PCケースの各種LEDやスイッチ、USBやスピーカ&Audioケーブルを所定のポート(端子)に、SATA-HDDのデータ線をM/BのSATAポートに接続させます。

8.以上の状態で、電源ケーブル、モニタ、キーボードならびにマウスを接続して、電源を投入し、導通ならびに取り付けたパーツが正しく認識できているかをBIOS(UEFI)画面で確認する。(M/Bにモニタ出力がない場合は、手順10のうちグラフィックボードのみを取り付けてモニタにつなげること)

9.電源をOFF(電源の主電源スイッチもOFFの状態に)にした後、各端子に接続した配線は、CPUファンやPCケースのファンに巻き込まれないよう束ねて整理しておくこと。

10.(必要に応じて)グラフィックボードやHBAカードなどの拡張カードをPCIeスロットに挿入し、また(必要に応じて)内蔵HDDをPCケースのHDDベイの固定金具を使ってPCケースにねじ止めして固定します。

内蔵HDDの固定
内蔵HDDの固定

11.一通り購入したすべてのPCパーツを取り付け、電源やデータ線などの接続漏れ・抜けがないことを確認して、再度電源を投入して、手順9.以降で取り付けたパーツが正しく認識できているかをBIOS(UEFI)画面で確認する。

12.以上ですべてのパーツが取り付けられ接続が確認されたら、電源OFFのうえ、いったんケーブル、モニタ、キーボードならびにマウスを抜きとり、PCケースの両側のカバーをねじ止めして、PCを設置場所に置き、再度電源ケーブル、モニタ、キーボードならびにマウスを接続しなおして、電源を投入し、前手順11で確認した状態であることを再度確認する。

組立完成Ph1
組立完成Ph1

ここで、PCの組立作業は完了!

今回は、初期導入費用を抑えての構築作業(Phase1)なので、スカスカ!

今後は、消費電力や発熱をみながら、HDDを増設して、RAID構成を組み、メモリの増設、CPUをアップグレードして、最終形態にさせようと思う。

13.OS(ここでは、Windows Server 2012 R2)のインストーラメディアを挿入して、当該メディアドライブからブートさせる。

14.OSのインストールウィザードが開始するので、手順に従いOSのインストールを実施する。(オンボードのSATAポートに接続したシステムドライブ用HDDにインストールするためとくに追加手順はないが、HBAに接続したHDDにインストールする場合はそのドライバを読み込ませないと、インストール先のHDDが指定できない場合があるので注意)

15.OSのインストールが終了して、OSが通常状態で立ち上がったら、ローカルAdminユーザでログインして、ホスト名やLAN接続、OSライセンスのアクティベーション、M/Bに付属のドライバCD内のドライバやツールのインストール、WindowsUpdateなど、OSの初期設定作業を実施する。

※本手順は、WindowsのHyper-V機能を導入することを前提としている。このため、前手順にてホスト名の変更やWindowsUpdateを実施でシステムの再起動が発生するので、これにあわせて再起動ないしシャットダウンを行い、BIOS(UEFI)画面で、Hyper-V導入に必要な下記CPU設定を施すこと。

要変更箇所:「Advanced」>「CPU Configuration」>「SVM Mode」=”Enabled”

※また、この設定は、マニュアルでは、デフォルトで”Enable”との記載があったが、実際は”Disabled”になっており、BIOSのファームウェアアップデートを実施するたびに変更してやる必要がある。

16.再度OSを立ち上げ、ローカルAdminユーザでログイン後、「役割と機能の追加」を実施して、「Hyper-V」をインストールする。

※このときまでに、前手順15に示す、BIOSの設定変更を実施していないと、インストールに失敗する。

以上の手順で、自作PCの組み立て~Hyper-Vのインストールが完了し、無事Hyper-Vによる仮想化基盤の実現に成功しました!

この結果、現時点では情報がなかった、AMD Ryzen CPUでのHyper-V仮想化基盤の自作について実績ができました。もし、ご興味があればお試しあれ!